マンションリフォームの施主と共にショールーム見学

春ごろに声をかけてもらいスタートした、府中のマンションリフォーム。施主は滝川の古くからの友人夫婦とあって、できる限りのことをしたいと思い、設計を進めています。

滝川のことを元々知っていた、ということもあり、リフォームについて下調べをあまりせずにまずはコネクトに相談してみよう、という始まり方だったので、どんなことができるのか、どのくらいの月日がかかるのか、何が困っているのか、といった仕事の進め方を丁寧に説明することから始まりました。

ヒアリングを進めると、間取りを大きく変更することまでは考えていないものの、色や素材に対する思い入れが深いことが判明。一つ一つセレクトを楽しみながら、納得して素材を決め、セレクト自体が楽しくなるような設計方法を取り入れています。

とはいえ、現在の建築業界は原材料高騰やナフサショックなどでコストの変化が激しい時期。数年前ならこのくらいの予算があればできる、と判断して進めていたところですが、施工会社数社にお願いして、概算というかたちで一度金額を出してもらってからリスタートを切ることを前提に進めています。

トクラス新宿ショールームでユニットバスとキッチンを見学。ヤマハが名称変更して誕生したトクラス。失礼ながら施主から聞くまでは知りませんでした。人工大理石と、ピアノで築いた塗装技術の扉が特徴。ユニットバスは清掃性に配慮したディテールが多く、施主好みな商品でした。

クリナップ新宿ショールームではステンレスのキッチンを見学。既存のキッチンにはディスポーザーが付いています。調べていると、ディスポーザーは全てのキッチンに取付できるわけではなく、ステンレスシンクが主流であることがわかりました。それであれば、キッチン自体をステンレスで作っては、ということでクリナップ。自宅キッチンもクリナップなのでおススメしてみました。

名古屋モザイク代々木ショールームではモザイクタイルを見学。水廻りの複数箇所にタイル貼りを予定しているので、現物を見学に。事前にカタログで目星をつけていたものの、現物との違いに驚いたり、スタッフにおススメされたタイルに目が輝いたりと新たな発見が連続した良い出会いがありました。

ミラタップ表参道ショールームでは洗面、建具などを見学。設計でイメージを共有しているもの以外も一度見てみようと訪れました。やはりここでも使い勝手を体験することで新しい意見をいただくことができました。

少し手間はかかっても、ショールームに出向いて施主とイメージを共有することは大切な過程だと再認識した時間でした。

 

家具蔵表参道店で懐かしい顔にお会いしました

設計の仕事として家づくりを始めたころからお世話になっている家具蔵。家具蔵は無垢材を使った家具を製作販売している会社。勝沼のいえツラナルノイエで実際に納品していただき、さらに過去には表参道店の1階にある1枚板ギャラリーでセミナーを担当させてもらったこともあります。過去には建築家31会の協賛会社として我々をサポートしていただいた時期もあります。

そして担当はいつでも三上さん。トトロ出身ですかと言いたくなるような風貌と笑顔が忘れられず、仕事上では疎遠になってもFacebookなどでいつも気にかけていた人物でした。木に対する愛情があふれてしまい、一緒に来た施主も家具を探しに来たのか、三上さんの話を聞きに来たのかわからなくなること数回。一時期体調を悪くされ、引退なのかなと思わせるような記事をお見かけしていたので、残念な気持ちでいました。

この時はたまたま近くを通る機会があったので、自宅テーブルの参考にと表参道店に寄ってみたところ、2階にあるショールームからでて屋外階段を下りてくるトトロ、もとい三上さんに遭遇。互いに驚いての再開でした。

その後は三上トークを浴びて、楽しい時間を過ごさせていただきました。写真は帰り際、再開記念に撮ったものです。

勝沼の家 過去ブログ https://connect-arch.net/?cat=32

ツラナルノイエ 過去ブログ https://connect-arch.net/?cat=39

家具蔵でのミニセミナー 過去ブログ https://connect-arch.net/?p=3212

壁掛けエアコンの存在を消すための工夫


住まいの中には必ずあると言ってもいい設備、エアコン。

天井が高くなったり、スッキリした空間を作ろうとすると、悩ましい姿を現わす設備、エアコン。

お金をかければ、天井内に入れる天カセ、とか床下空調など方法はいくらでもありますが、見た目に多少目をつぶれば、費用対効果が良く、取り換えも簡単な空調機器は壁掛けエアコンなわけです。

完全に隠してしまうことは無理でも、少しでも存在感を隠したい。ということで、写真の事例では、壁に横長に連続した吊り戸棚の一部をルーバーにして、その奥にエアコンを仕込んでいます。フィルター清掃のために、ルーバーは着脱式にしてあります。吊戸棚の一部にすることで空気の流れに淀みがなくなります。

実はこの事例では失敗があります。手の届く高さの吊り戸棚としているので、自ずとエアコンの高さも低くなってしまいました。200ボルト電源の大空間用を設置してあります。ペンダント照明の位置がテーブルなので、近くの席はさすがに冷気暖気がキツイのです。

検討中の方は、テーブル・椅子の配置と高さにも注意して決められると良いと思います。

兜山からの景色は曇っていても味わい深い

事務所兼自宅の近くに兜山という低山があります。標高913m。低山ながらくさり場、岩場もあり、ロッククライミングをする方が必ずいるような珍しい山です。ハイキング気分でも登れるし、登山装備の確認用にも重宝します。数年前に富士登山を予定していた頃は足慣らし、道具慣らしに何度か登っていました。

 

そんな兜山に都内から遊びにくる友人一行が登ってみたい、とのことで久しぶりに向かいました。遊びに来ると言っても、都内で開く飲み会をたまには滝川のいる山梨でやるか、くらいの遠出のさらにオプション。前日は遅くまで飲み明かし、人によっては寝苦しくて一睡もできなかったという悪コンディションでしたが、無事敢行。

 

台風一過の晴れ間を期待して登ったものの、あいにくの曇り空でしたが、おかげで暑さにはやられず、心地いい疲れをもらった酔い覚ましの登山となりました。

山頂から少し盆地方面に下ったところに展望台があり、木々に覆われた山頂とは違って、崖に向かって伐採をしてくれているおかげで、おそらく富士山方向が抜群の眺望でした。「関東の富士見百景」にも選ばれているから、さぞかしなのでしょう。

 

下山後はほったらかし温泉で汗を流し、ウエストマウンテンでランチをいただくという、ごく近所旅。ランチ直後から皆に眠気が襲ってきた時にはさすがに年齢を感じました。無理はいけませんね。

藤森昭信氏のお茶室で開かれた茶会でお手伝いしました

建築史家の藤森昭信氏をご存知でしょうか。建築の歴史を研究する建築史家であり、建築家でもある藤森氏はタンポポハウスや滋賀のラ・コリーナなど他にまねのできない世界観の建物の設計も手掛けています。滝川は大学で建築史を専攻していたので、藤森氏の書いた本を教科書に勉強していましたほどよく知っているお方です。その藤森氏が長野県茅野市のご実家近辺にいくつかの奇妙キテレツな茶室を複数お持ちです。

どこが奇妙か。風が吹けば揺れる、木の上のツリーハウスのような茶室。船のような形をしていて、泥で作られたいかにも重そうなのに吊るされて宙に浮いた茶室。他にも足元に屋根しか見えない低い茶室など。建築や茶道のことなど分からない人でも思わず「おもしろい!」と心から叫んでしまうような建物たち。

五庵 東京五輪の来賓接待用として造られた他より大きめの茶室 2面開放できる

そして私たちが昨年から始めた茶道の稽古。そこでお世話になっている表千家茶道の大村康太郎教授が藤森さんとお知り合いとのことで、一般には開放していない藤森さんのお茶室群をお借りして数年に1回、教授に近しい人限定で「藤森茶会」を催しています。2年前は点前や作法など何もわからない状態で、客の一人として参加しました。それでも十分楽しめたのですが、今年はお手伝い要員としてもう少し深くこのイベントに関わることが叶ったのです。

 

高過庵。毎回高いハシゴを上り下りして給仕しました。自分が健康な時で良かった。

藤森茶室は茶道からも建築からも自由そのもの。客を招いてお茶を一服さしあげるための最低限の設え、という基本のキだけを用意したら、あとは氏の想像力の及ぶ限りの遊びが実現した空間になっています。

4つある茶室のうち3つは、ハシゴを登ってお茶室の下側、つまり床下に最小限サイズの出入口(=躙り口)があって、短くても家の2階に相当する高さまで登らなければいけません。建築を体験することに於いて、中にたどり着くまでが大変であれば大変であるほど感動が増幅される、というのは真実です。家づくりであれば門から玄関までのアプローチをわざと長くすることや、ロフトにハシゴで上がるのと同じワクワク感。ハシゴで下からアプローチ、という時点ですでに1本取られています。

空飛ぶ泥船 出入り口が一番狭く大変

躙り口が床下から、というのも絶妙です。一般的な茶室の躙り口では、床の間が正面に見える位置に開けられることが多く、首を垂れて床と床の間を見ます。この場合は対面する、対峙するという少し緊張した関係性を生み出します。これが床下からだと、天井を見上げてから水平方向を見渡す、つまりしっかり3D空間をしっかり体験してから茶室に入ることが自然とできるのです。これが自然素材で包まれた内部空間と相まって柔らかい感動を生み出します。

手伝いを担当したツリーハウスのような高過庵(たかすぎあん)の場合は、途中踊り場がある二段ハシゴになっていて、中に入ると「よく登ってきました」という、山頂に辿り着いたかのような亭主も客も一緒になった達成感が1回の茶会メンバーに共有されます。素晴らしい。

低過庵 屋根が、ガーっと。体験しないとわからない楽しさ

話し始めるとキリがないので、またどこかの機会で藤森茶室の楽しさについては語ることとして、今回可能になった裏方的な視点で見てみましょう。

 

一般的に茶室には「水屋」と言われる、裏方専用のゾーンがあります。1回に6人程の客が茶室に入り、1日に4~5回転させるには、皆のお腹に入るものを補充し、汚れたものを洗う場所があることでスムーズに茶会ができるのですが、当然ながら4つある藤森茶室のどこにも水屋がありません。すると、手伝い仕事の多くは傍の木陰で湯を沸かし、ポットに入れて運ぶ。お菓子を準備して外から運ぶ、といったもの。汚れた建水の水は「捨てますよ!」の掛け声とともに、窓から野に放つ。お茶を習っていると、二十四節気、季節の花・棚飾りといった四季の移ろいを反映させた作法を学ぶのですが、藤森茶会ではまさに自然の中で風と光を直接感じながら茶会が開かれます。

最後に。準備のために前日入りした時のこと。藤森さんから直々に高過庵のハシゴの掛け方を教わりました。少し離れた場所から一人で設営できるようにキャスターが付けられたハシゴを押して、踊り場まで立てかける。ずれないように上部を縄で結ぶ。粗野な雰囲気がありながら、細部までしっかり計算されたお茶室でした。

代官山での31会イベントが無事終了しました

これからのSMILE HOME展 集合写真

我々コネクトも所属している建築家31会。今年も代官山でメンバーが集まって、住まいの相談と模型の展覧会を5月に実施しました。昨年の夏に会で出版した「間取りの模範解答」以降の初めての展覧会ということで、本でも取り上げている間取りの模型を展示して、本との連動を図った展示でした。

代官山といえば、ヒルサイドテラスが有名ですが、会場は槍ヶ先交差点から近い、ヒルサイドテラスの入り口に位置するアネックスA棟というレンタルスペースを借りています。こぢんまりとした3階建ての建物ですが、落ち着いて見学とお話ができる環境が揃っており、ここ数年この場所をお借りして開催しています。

 

SNSで情報発信するのが盛んな時代。こと家づくりに関しては、インターネットは入り口のひとつ、と考えている31会。顔を合わせて、会話を重ねて、施主候補の方と我々のリアルなつながりを大事にしています。

 

本を見て、このページを見て興味を持った方、また来年も開催する予定ですので、ぜひご来場ください。お待ちしております。

古川建築士の吉祥寺のオープンハウスへ

 

吹抜け

二拠点生活を始めてから、週末は山梨で過ごすことが多くなってきました。建築家の開催するオープンハウスというとやはり都内の住宅が多く、訪れる機会が減っていました。そんなところ、知人の古川都市建築の古川達也氏が吉祥寺でオープンハウスを開くというので行ってきました。

 

都内とはいえ、農園に面した豊かな景観が広がる敷地。若いご夫婦が住む予定の家。割り切りの良い材料使いと、無駄のない空間構成はさすが古川さん。工務店とは何軒も家づくりをしているようで、阿吽の呼吸で決まっているディテールや材料なども満載でした。

吹抜けに面する階段を、あえて壁の裏に隠し、猫が出入りするための小さな穴だけを壁の各所に開けて、猫がひょっこり顔をだすような仕掛けがされています。かわいいですね。床のフローリングのランダムな色使い・ムラが、階段壁の木板貼りにも連続していて、一体感をつくっています。またこのムラ感が、猫が乗るためのキャットウォークの存在を消していて、実際に猫が住み始めると、部屋の中が素敵な風景になりそう。吹抜けの照明には古い竹製の魚籠で作った照明がアクセントを加えています。

 

オープンハウスに行くと、自分が知らない素材や使ってみたかった機器などを知ることができて勉強になります。当日は古川さん自身にじっくりご案内、解説をいただきました。感謝いたします。

建築家31会から「間取りの模範解答」が出版されました

準備を進めてきた書籍「間取りの模範解答」心地よい住まいをつくる建築家の視点(誠文堂新光社)が、いよいよ2025年8月5日に出版されます。外部から編集者を招き、メンバーの手がけた事例に再解釈を加えていただいたおかげで、最初から最後までとても読みやすい内容になりました。書店でお見かけした時にはぜひ手に取ってみてください。

>>間取りの模範解答:心地よい住まいをつくる建築家の視点/建築家31会

amazon

https://www.amazon.co.jp/%E9%96%93%E5%8F%96…/dp/4416723644

 

書名:間取りの模範回答

著者:建築家31会(監修)

発売日:2025年8月5日(火)

定価:1650円(税込)

発行:誠文堂新光社

仕様:A5版/オールカラー/144ページ

ISBN:978-4-416-72364-7

 

住宅設計のプロたちが手がけた1000件以上の事例から、本当に使える間取りを厳選!

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どうやって探せばよいか? わかるでしょうか?

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「本来押さえるべきポイント」を見失っていませんか?

たとえば、子育て世代の4人家族が暮らす家と、60代のご夫婦が暮らす家。

年齢や家族構成が変われば、間取りに求められる要件も当然変わってくるはずです。

では、良い間取りは住み手の数だけ無数にあるのかといえば、それも少し違います。

子育て世代の4人家族なら、どの家族にも喜ばれる工夫や共通して配慮すべき事柄があるでしょう。

60代のご夫婦にも、最適な間取りとしておすすめできるスタンダードがありそうです。

本書では、「住み手が○○なら……の模範解答を先に見ておく」というアプローチを提案。

設計歴20~40年ほどのベテランが多く所属し、主に東京、神奈川、埼玉で活動する建築士の団体「建築家31会」に所属する建築士たちが、

各々の経験則を持ち寄り、「住み手が◯◯なら、間取りはこんなふうに考えるとよい」というエッセンスを集めました。

住み手の属性ごとに共通する汎用性の高い工夫や仕掛けを、実在する間取りを使って解説しています。

長年家づくりに関わってきたプロたちの経験則が凝縮された間取りの数々は、

理想のわが家を手に入れるガイドマップ、考え方の出発点となるはずです。

最初に「答え」を見てから間取りという難問を解き始める―そのための手引き書として本書をご活用ください。

あなたの家族や希望の条件に近い間取りが、きっといくつか見つかるはずです。

 

建築家にあって相談してみよう 代官山 模型展 VOL34

コネクトがメンバーとして参加している、建築家31会の模型展、相談会が代官山のヒルサイドテラスアネックスA棟で始まりました。

横浜赤レンガ倉庫、新宿パークタワー、池袋芸術劇場など色々な場所で開催してきましたが、今回は縁あって代官山です。建築家の故元倉眞琴が設計し、1985年にできた名作のギャラリーを1棟全部お借りして展示しております。

 

コンクリート打ち放しの名作空間を見に来るだけでも価値があります。展示されている模型たちも喜んでいるはず。

丸ごと借りたので、初めて屋外に会のバナーを掲示してみました。いい感じです。

 

25、26のたった二日間ですが、お待ちしています。

ギャラリーの手前には、代官山の大地主、朝倉家の邸宅、庭園があります。都会とは思えない緑あふれる庭とお屋敷を見学することもできます。ほっと一息するには、もってこいです。ぜひ足を伸ばしいただけますようお願いいたします。

『ツラナルノイエ』オープンハウス開催@埼玉県朝霞市

「ツラナルノイエ」オープンハウスのお知らせ。

お施主様のご厚意によりオープンハウスを開催させて頂くことになりました。ぜひこの機会にコネクト設計監理の住宅を体感してみてください。

私道の奥に時を重ね、家族のアクティビティが刻まれていく空間が伸びやかに完成しました。家の中心にある「ヒカリの庭」を囲むように玄関と階段、各室を配置して、明るく気持ちのよい空間が個々の部屋や三世代の家族をつなぎます。

大きく張り出した広い庭テラスのある2階LDK。
坪庭に面し柔らかな間接光につつまれたタイル内装在来浴室、中庭に面したプライベートな主寝室。
色彩と素材の多様な使い分けなど。

ご来場前にメール、SNS、電話等により必ず事前予約をお願いします。詳しい場所、地図等はご予約いただいた方にお送りいたします。

日 時 3 月2 日(土)10:00 ~ 17:00
3 月3 日(日)10:00 ~ 16:00
場 所 埼玉県朝霞市

構造・階数 木造2階(長期優良住宅・耐震等級3)
設計・監理 コネクト 一級建築士事務所
構造設計監理 安藤耕作構造計画事務所
施   工 株式会社田中工務店

事前予約先mail info@connect-arch.net

コネクト滝川、標

埼玉県朝霞市/長期優良住宅/中庭