リフォーム、というと内装のイメージがありますが、
外装のリフォームもあります。
部分的にリフォームする場合もあれば、
建物を柱と梁だけまで解体して、骨組みの状態にして
外壁をもう一度仕上げる方法もあります。
写真は骨組みの状態にした、スケルトンリフォームの事例。
外壁の位置は変えられない、という制約がある中、
玄関扉が付く場所と、既存の外壁に少し手を加えて
大胆にリフォームしました。
アプローチの先に木で作ったルーバーを出して、
アプローチから庭先が見通せないようにしつつ
既存の外壁の手前にルーバー壁を長く設けて、
屋外から屋内へいざなっています。
写真の手前部分は外部。
奥の部分は内部です。
あれ?扉は?
実は扉は左手の木ルーバー壁の中に引き戸が仕込まれており、
ハンドルが付いている引き残し部分が
ルーバーの出っ張りと同じになるようにデザインされているので、
開けた時には中と外がつながって見えるのです。
床にも段差を設けていません。
天井にレールが仕込まれているので
その位置が玄関扉の位置になっています。
玄関の突き当たりの壁には掛け軸が飾れるように
天井にワイヤーレールが入っていて
照明もちゃんと当たるように考えてあります。
玄関廻りにゆとりやドラマがあると
帰宅したときの嬉しさが倍増するのではないかと
いつもちょっとずつ工夫しながら
素敵な玄関をつくろうとがんばっています。