甲府の家のスケルトン改修11 新年のご挨拶にパンを


新年のご挨拶に姉の勤めるマールツァイトのパンとチーズを持って
甲府の住宅のお宅へ伺う予定です。
年末年始はお店も閉まるため、今からスライスして冷凍保存して持参します。
自らワインを作られるほどワイン好きのクライアント。
喜んでもらえると良いのですが。

甲府の家のスケルトン改修10 ご来場ありがとうございました


先週末オープンハウスにご来場いただいた方、本当にありがとうございました。
ブログ等での告知と知人のみの招待でしたが、連日途切れなく来客があり、
感謝、感謝の2日間でした。
写真撮影、事務所検査、オープンハウスに引き続き
本日施主検査を行って、引き渡しの予定です。
みなさまご苦労様でした!

甲府の家のスケルトン改修09 オープンハウス開催中


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この11、12日にオープンハウスを開催します。
甲府はあいにくの雨模様ですが、予定通り開催しています。
ぜひお越しください。
開催日時:6月11日、6月12日
 11日:11:00~17:00
 12日:10:00~16:00
交通:甲府駅より徒歩7分
構造:木造
規模:2階建て
申込先:info@connect-arch.net/03-5942-7367
施工:株式会社中村工務所
設計監理:コネクト一級建築士事務所

甲府の家のスケルトン改修 08 南東に風呂


クライアントも我々も風呂好きという訳ではないのですが、
甲府の家の場合、採光の良い家の南東にお風呂を作りました。
そうすることで主たるLDK空間の位置や通風、
また玄関からの動線や機能がすっきりしたから、
という結果としての産物なのです。
でも現場に行くたびに、風呂から外の景色を眺めては
ちょっとニンマリしてしまうのです。
隣の家と段差があって、1階でも十分光が入り、
既存の植栽が良い目隠しになっています。
ハーフユニットの浴槽を使い、腰から上にはヒノキを貼ることで
終の棲家としてのメンテナンスのし易さに配慮しながら
心地いいお風呂をつくりました。
現場は造作の家具が入り、あわただしく竣工に向けて工事をしていただいています。
あと一息、よろしくお願いします。

甲府の家のスケルトン改修 07 オープンハウスのご案内

重なる家
かねてより甲府市内において築35年の住宅全面改修工事に携わっておりましたが、
お陰さまで6月初旬に完成の運びと相成りました。
この度はお施主様のご厚意により見学会を開催させて頂くことになりましたのでご案内申し上げます。
築35年の建物を終の棲家として住み続けられるように、
平面的に、立体的に、あるいは時間軸上の上で幾重にも重なりを作ることが
住み慣れた家を新しく発見し、楽しむことになると考えました。
クライアントにとっての新しい住まい方を提案しています。耐震改修も施しております。
ぜひこの機会にコネクトの提案する空間を体感してください。
見学は事前予約制となっております。メールをいただければ詳細をお知らせします。
開催日時:6月11日、6月12日
 11日:11:00~17:00
 12日:10:00~16:00
交通:甲府駅より徒歩7分
構造:木造
規模:2階建て
申込先:info@connect-arch.net/03-5942-7367
施工:株式会社中村工務所
設計監理:コネクト一級建築士事務所

甲府の家のスケルトン改修06 屋根の上


屋根に取りつくレール。
国の補助金申請が下りるのを待っている、太陽光発電の架台です。
奥では太陽熱温水器パネルを設置中。
エネルギーの自給を積極的にやっています。
当初はエネルギーの変換効率が高い、という理由で温水器だけを
設置する予定でしたが、紆余曲折あり、発電パネルも取り付けることに。
オール電化住宅にされたことも、決断の一因だったと思います。
今回の改修で唯一残したのが屋根。
増築を許容しない敷地条件だったため、外壁の位置は変えられない。
合わせて屋根は一度葺き替えをされていたため、既存利用することになりました。

甲府の家のスケルトン改修05 日進月歩のLED照明


設計を始めた昨年中頃には無かったLED照明です。
真ん中がオレンジですね。実はこれが気になっています。
エコな照明計画を実践しようとトライしてみて、
日進月歩のLED照明、LED電球の環境には泣かされる場面が多かった。
写真は4月末に出たばかりの器具。オレンジも現場で初めて気がついた。
スケルトン改修なので、ランプだけを入れ替えるLED電球を使用することはせず、
専用設計のLED照明を使うことをまず考えた。
昨年の段階でいちばん驚いたのが、LED専用の照明器具のほとんどが
ランプ交換に対応していなかったということ。
例え寿命が延びて20年になったとしても、20年後にはランプ交換したいのに、
器具そのものを交換していただきます、という仕様になっていた。
ましてや初期不良があればそのたびに器具を交換する、という不思議なもの。
器具交換を前提にランニングコストを試算してみると、蛍光灯の方が安い。
しかもこれはいまでもあまり変わらないけど、
LEDの消費電力と高効率の蛍光灯の消費電力はほぼ同じなのだ。
であれば蛍光灯にしておこうと、設計は終了。
ところがこのような不満はメーカーも承知していたらしく、
ランプ交換のできる器具が現場が始まってから発売されることを知った。
コストもそれほど変わらないから、現場で変更をして頂くことにして、
いざ現物を確認しようとショールームに電話したところ、
1社は発売前だから当然見れず、もう1社はスペックしている広角配光のものは
展示がありません、といずれもつれない対応。
設計者としてはあまりやってはいけないことですが、
このようないきさつがあって、
現物確認できないまま、現場で設置が始まったのが写真の器具。
通電が始まっていないので、真ん中のオレンジがどんな役割をするのか
いまだ確認できていません。
家全体としては全てがLEDになっているわけではなく、
適材適所、蛍光灯と使い分けています。
しかし白熱灯は無くしました。フィラメントの光がやっぱり好き、という
感覚的な確信はもちろんあるものの、
そろそろLEDも信頼できる商品になってきたのでは?ということを確認したいと思っています。

甲府の家のスケルトン改修04 県産材の利用とウッドロングエコ塗装

住宅に使う木材には可能な限り地場で取れる材料を使いたい。
地産地消、エコ、林産家への応援など、目的はいろいろ。
たった一軒の住宅ではあるが、個人が買う最大の消費財であることを考えると
そのような意識のある方と仕事ができるときは嬉しい。
クライアントは林業を通じたまちづくりを古くから研究されている方で、
すたれゆく一方の山林を資源としてどう活用するのか、提言を続けられている。
であればご自宅で使わない手はないと、お勧めしたところ快諾を頂いた。
とはいっても材種と強度、流通しているかどうか、コストなど総合的に判断して
適材適所で使うことにしている。マストではないのだ。
山梨で一般的に流通している県産材は、杉・桧の二種類。
あまり材積の大きなものはなく、梁は二間ものまでが一般的。
今回は柱と外部に使う化粧材で県産材を使っている。
柱は間取りが変わることに伴う間柱だけなので、ほんの数本。
その代わり化粧材はエントランスのルーバーで多く使っている。
次に外部で使う木材の耐久性をどう高めるかという話。
リビングにつながるデッキがあると、広がり感が出てとてもいい。
そのときいつも迷うのが、その材種である。
イペ、セラガンバ、ウリンなど南洋材を使えば耐久性はいいが
どうしてもコストがかかる。
そこで今回使っているのが、普通に流通している杉材に
ウッドロングエコ塗装を施したもの。
この塗料は現場にとっても我々設計者にとってもある意味チャレンジだった。
塗料のサンプルを買ってみるとわかるが、塗料というより岩石の粉を
溶かして塗る、といったもので、色をコントロールできるものではないから。
塗料が持っている耐久性を高める性能には納得しているものの
やっぱりムラをコントロールするために、最後に墨汁の希釈液を塗ることにした。
写真はその時のサンプル作成時の様子。
上にある短いサンプルが目標とする色合い。
杉材は赤味と白味でもともとの色も、塗料の吸い込みも異なるので
いい塩梅を見つけるのに、現場にひと苦労いただいた。
これで玄関周りの顔を作るのだ。良い仕上がりになるだろう。

甲府の家のスケルトン改修03 仕上げ工事

気がつけば震災から2カ月が経ちました。進行中の現場でどのような影響が出るか、
1か月ぐらいは日々変わる資材の納入状況に、
現場も我々もひとつひとつ対応するしか方法がなく、
工期に影響するのかしないのかわからないままに進んできました。
連休明けになって資材の納品日がはっきりして、1週間ちょっと工期が延ばすだけで
竣工を迎えられそうなことがわかりました。
結果としてこの現場で影響を受けて変更したものは、便器と手洗器、そしてポリ合板だけでした。
他にも、下地合板、IHコンロ、断熱材が入らないかもしれないといった時期がありましたが
施工会社がうまく手配してくれたおかげで、問題なく進んでいます。
工事途中の様子をもう少しブログで伝えられれば良かったのですが、
忙しさにかまけていたら、3回目でもう仕上げ工事になってしまいました!
竣工まであと1カ月を切りました。
竣工前にはオープンハウスを予定しています。詳細は後日お伝えします。

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タイル貼りの写真はこの家の玄関になるところ。
庭に抜ける引き戸を奥に設けて、土間がエントランスポーチと庭をつないでいます。
右手足元には駐車場側の足元植栽のグリーンが見える予定。
広い土間玄関がこの家の一つ目のポイントです。
そして2階へ上がると階段室廻りがギャラリーのような本棚空間になっています。
手前の書斎とつながるための工夫が隠れている、この家のもう一つのポイントです。
これから造作家具が入り、照明がついて、ようやく設計していたイメージが見えてくることでしょう。
あと少しです!

甲府の家のスケルトン改修 02 ベタ基礎と色決め


先日は打設したばかりのコンクリートベタ基礎の上で各種サンプル確認をしました。
我々が現場に向かうときは冬でも穏やかな天候の日が多く、
コートも無しで打合せできるほどの陽気でした。
まず解体完了後、基礎の状態をチェックしてみると、鉄筋が入っていることがわかり、
またヒビ割れが見当たらず、足元周りは良好な状態でした。
しかも新たに設置する全面ベタ基礎のために地盤を掘ってみると、
大きな岩盤の一部が露出してきました。
一部といっても畳2枚程度なので、地下は相当大きな岩が埋まっている様子。
クライアントによると、甲府のお城を作る時に岩を切り出した跡地がこのあたりとのこと。
既存環境、経年変化的には申し分ない状態であることがわかりました。
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ただし土台、柱の数ヶ所は腐食が進行していました。
写真は隅柱のスカスカな状態。この後割れ目に指を入れたら、
右側の1/4がはがれおちてしまいました。
当然こういった部材は、交換することになります。
スケルトン改修では、こうした解体してみるまでわからない建物の不具合があるため
予算の一部を手つかずにプールしておき、
工事中の増額に対応できるようにしておく必要があります。
とは言ってもその金額が全体の1割なのか、半分なのかでは全く異なるので
できるだけ増額が大きくならないように、設計者自身が設計段階で床下や天井裏にもぐり、
躯体の状態を確認して、最適な補強方法がセットになったデザインを提供しています。
経年変化的には良かったものの、ちょっとびっくりだったのが、
土台のレベルが傾いていたということ。
基礎の割れもないので、おそらく当初の施工精度の問題だったのでしょう。
構造的な不安材料ではなく、床も新たに根太から設置し直すので
特に問題はないのですが、あれまあ、という事実でした。
クライアントとはこの段階で各種素材の色決めを行いました。
内外装全てを一新するので、新築と同じサンプルの種類を一気にプレゼンテーション。
落ち着いたトーンの素材、色でまとめる、
という当初の提案を実際の素材で確認してもらいました。