カテゴリー: 調布の杜の家
好きなグリーンカラーで囲まれるキッチン
階段の手すりにもいろいろな機能があります
天井高をあえて変えることで落ち着きと解放感を演出したLDK
在来工法で作ったタイル貼りの空間外へ出れる動線をもった浴室
おかあさんが気持ちよく家事をこなすための家事コーナーをキッチンの近くにつくる
こどものいるご夫婦が家づくりを始めるときに、
明るいモザイクタイル貼りの浴室と洗面
タイルの良いところは、年月が経っても劣化が少ないところ。経年劣化でアジを出す素材も好きですが、ほとんど変化のないことも価値ある素材です。
モザイクタイルのモザイクとは、一辺5センチ未満のタイルのことです。カタチは問いません。四角、丸、六角などいろいろなカタチがあります。
タイルは色にムラがあったり、ほんのわずか目地が歪んでいたりするのが、これまたとっても良いんですね。
モザイクタイルの場合には、数種類のちょっとだけ異なる色を混ぜて貼ることで、ワザとムラをつくることができるので、愛用してしまいます。
写真にある事例の場合は、浴室の出入り口を枠なしのガラス張りにして、洗面と一体化させました。さらに壁の素材も同じモザイクタイルにすることで一体感を強調しています。
天井いっぱいの大きな引き戸で仕切る
コンパクトな家づくりを実現するためには不要な空間をなくすことが大事です。
廊下は極力短く。
個室は作らない。家族それぞれの居場所をスペース的につくる。
個室を作る場合は出入り口を大きめの引き戸とし、二室をつなげて使うことを考える、といったところでしょうか。
写真の事例では、緑に塗った引き戸が天井いっぱいに設けられています。奥は洗面。手前の空間には廊下がなく、主寝室とつながっています。
ご家族の一体感が強い場合には、こんな風に大きな引き戸でどこまでも部屋をつなげて、広く見せることができますよ。
二階LDKにした時に注意するべきこと
都市部のコンパクトな敷地の場合、陽当たりの良い二階にLDKを配置することがありますね。
そのとき、大きな家具、家電をどこから搬入するか、ちゃんと考えていますか?
道路側に大きく開く窓もしくはベランダがある、ゆったりした階段がある、吹き抜けで一階とつながっている。こうした工夫があれば何の問題もありません。
しかしながら大抵は階段もコンパクトに作って、居室を広くしたいもの。
人間が通れれば、家具だって通ると思ったら大間違い。人間はクネクネ曲がりますが、家具は曲がりません。
ソファ、冷蔵庫などは大きくて、曲がらないものの代表。
写真にある住宅の階段もそのようなシビアな条件でした。階段が途中でクランクせずに真っ直ぐ登るだけならまだ良かったのですが、リビングを広く取ろうとすると、どうしてもクランクしてしまいました。
結局は、階段の手すりを取り外し式にしておき、大ものの搬入時には手すりの幅分だけ階段を広く使えるようにしてあります。
立ち会ってはいないですが、冷蔵庫の搬入は一大イベントだったみたいですよ。
住まいにも、搬入ルート計画が必要です。
壁掛けエアコンの隠しかた
住まいの中には必ずあると言ってもいい設備、エアコン。
天井が高くなったり、スッキリした空間を作ろうとすると、悩ましい姿を現わす設備、エアコン。
お金をかければ、天井内に入れる天カセ、とか床下空調など方法はいくらでもありますが、見た目に多少目をつぶれば、費用対効果の良い空調機器は壁掛けエアコンなわけです。
完全に隠してしまうことは無理でも、少しでも存在感を隠したい。ということで、写真の事例では、壁に横長に連続した吊り戸棚の一部をルーバーにして、その奥にエアコンを仕込んでいます。
フィルター清掃のために、着脱式にしてあります。
実はこの事例では失敗があります。手の届く高さの吊り戸棚としているので、自ずとエアコンの高さも低くなってしまいました。200ボルト電源の大空間用を設置。ペンダント照明の位置がテーブルなので、近くの席はさすがに冷気暖気がキツイのです。
検討中の方は、椅子の配置と高さにも注意して決められると良いと思います。