竣工、引渡しをしてから約1年後に行う検査、1年検査。
日本の四季を経験して、ひととおり家の動きが把握できたところで
不具合があれば手直しをしましょう、という確認のための検査です。
木造の家の場合、気が湿度を吸い込んだりするので、
多少の伸び縮みがあります。
床のフローリング、壁の下地のボード目地、建具の反り。
他にも照明器具が早くもつかなくなった、
換気のファンに異音がする、
といった住み始めてみないとわからない不具合が
ひととおり出るであろう時期をねらって伺います。
田端の家の場合、壁天井の仕上げが塗装でした。
塗装の場合、壁の板と天井の板がぶつかる部分=入隅(いりすみ)に
割れが生じやすいもの。
場合によっては大きな壁面のどこかに縦のラインが出てしまうことも。
敷地いっぱいに作ったので、屋根の形状も複雑だったので
内部の天井も複雑な形状。
どこかに割れは出ているんだろう、ぐらいの気持ちで行きましたが
ない。
どこにも、ない。
しかも小さなお子さんがいるので、階段や廊下部分の壁は
いたずら書きで黒くなっているかと思いきや
それも、ない。
「竣工検査のときのままですね、ビックリです」
とっても良い経験なのですが、
私は初めての経験、工務店の担当も初めての経験だったらしく
無理してあら探しをしてしまうほどでした。
SE構法で軸組がしっかり作ってあるから?
施主がとっても大事に使ってくれているから?
なかなか次に生かす経験とはなりにくい出来事ながら
気持ちのよい週末を送ることができました。