半屋外のテラスを活用するための外収納と水栓


マンションのベランダや、二階の掃き出し窓の先にあるテラス。室内の延長として使うことがでしるスペースがあると、部屋の中からの見ると、室内が延長しているような感覚になり、広さ感を演出できます。
では、実際に室内の延長として「活用する」ためにはどんな工夫があればいいのでしょうか。
まずは屋根、庇があること。
少しの雨なら問題なく出れるように、60センチ以上の屋根があるといいですね。
乾きやすい床の仕上げ。
デッキを組むのは、濡れてしまう床と縁を切ったところにもうひとつの床があると、汚れが落ちやすく、気軽に出ることができるからです。
外水栓。
バーベキューをしたり、ガーデニングをしたり。近くに水栓が一つあるととても重宝します。最近のマンションではベランダにマルチシンクも付いている場合が多いようですね。
外収納。
アクティブに使うためには、片付けも楽にできるとなお使い易いですね。写真の事例では、耐水性のあるロシアンバーチの合板で仕上げることで、さらに室内の延長感を醸し出しています。

収納扉を黒板塗装にしたダイニング

大澤邸000

家族への連絡、今日の買い物リスト、しばらく掲示しておきたい配布物、電話をしながらメモ書きをしたい、など家族が集まる場所の近くに掲示板のような機能が欲しいときにはどうしたらいいでしょうか。

賃貸の住宅などでは冷蔵庫が掲示板替わりになっている家も多いのでは。扉が鉄板でできているので磁石が付くし、家族全員11度は開ける扉だから理に適ってはいます。

私が設計をする住宅の場合、市販のコルクボードを買ってもらってもいいのですが、どうにも取って付けた感が否めないので、設計の段階でひと工夫をして、来客が来ても目立たない場所を設定するようにしています。その時に工夫することといえば、、、。

 

・電話やFAXを置くコーナーを設け、正面に当たる壁を塗装鉄板として磁石が付きやすくする。

・目立ちにくい壁一面をコルクボードの壁面にして、取って付けた感を無くす。

・どうにもうまく目立たない壁が確保できない場合は、鉄粉入りの下地(マグネット塗装)を作ってから他の壁と同じような塗装で仕上げる。

 

写真の事例の場合は、濃い色の部分が両開きの収納扉になっており、その扉全面を黒板塗装で仕上げています。黒板塗装はいつでも落書きができるので、こどもには大人気。黒板塗装には濃い緑、黒だけでなく、カラフルな色でも用意があるのですが、絵描きの背景としては色がない方が好まれる傾向があります。

 

チョークは我々が子供のころ使っていたような、粉が飛ぶタイプでなく、粉が飛びにくいチョークも市販されています。もちろん、消しカスが床にたまるのは仕方のないところ。そんなに毎日消したりしないので、気になるほどの汚れではありません。

 

細かなところに配慮した家づくりをすることで、日々をスッキリと気持ちよく過ごすことができると思います。

調布の家 各種検査、オープンハウス

先週のことになりますが、調布の家は審査機関の完了検査、
我々設計事務所の検査を終え、さらに施主検査と、
慌ただしくかつ淡々と不具合を指摘し、修正をお願いする日々でした。

工務店の皆さん、職人さんたち、ご苦労さまでした。
そして週末はオープンハウス。
まだ工事が残るなか、多くの人にご来訪いただきました。ありがとうございました。

同業者はヘンなところまでチェックしているし、

オープンハウスBGMを奏でるギタリストが登場するし、

庭では土間コンならしているし、
何だかいろいろあった一週間です。
ようやく姿を見せてくれた調布の家を、
クライアントが喜んで住み始めていただくための準備だと思い、楽しく過ごしました。

調布の杜のいえ オープンハウスのご案内

週末にオープンハウスを開催します!
この度、コネクトが設計監理を行ってきました「調布の杜のいえ」が竣工を迎えました。
お施主様のご厚意により見学会を開催させて頂くことになりましたのでご案内申し上げます。
私道に面した旗竿敷地で、隣地はご実家。
静かで伸びやかな環境に恵まれた敷地。
南側マンション駐車場の広がりを取り込んだ2階リビングダイニングが家族の中心的な場所となります。
ご実家との距離感を考慮しながら、時を重ね、家族のアクティビティが思い出として刻まれていく舞台、
建築空間として伸びやかな住まいが出来ました。
リビングとつながる広いデッキスペース、フレキシブルなこども部屋、上足のままご実家の勝手口にアクセスする動線は外部、自然をつなぐだけではなく、ご実家との融和空間となります。
急ではございますが是非ご高覧の上、ご指導ご批評いただければ幸いです。
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内観
今回は完全予約制です。下記までメールか電話(03-5942-7367)でお申し込みください。詳しい案内をお送りいたします。
日時    :2月21日(土) 11:00~17:00
        2月22日(日) 10:00~16:00
場所    :東京都調布市
申し込み先 :info@connect-arch.net

■敷地面積 87.07㎡/延床面積 97.60㎡(29.6坪)
■木造2階建・在来工法/ベタ基礎
■設計・監理 コネクト 一級建築士事務所
■施   工 株式会社栄伸建設

色決め



調布の家も順調に工事が進んでいます。
今日はクライアントと現場で最終色決めをしてきました。これまでショールームを巡ったり、サンプルを選んでいたものを、実際に貼る場所、光の当たる明るさで、再度確認します。
実空間を体験しながらのセレクト作業は楽しい悩みどきだと思います。こだわりの色使いをしてみるところ、ベーシックなセレクトをするところなど、ひとつひとつに思いを込めるこうした過程が、愛着を持って、永く使っていただける家に育つ為の第一条件でしょう。
夕方になるにつれ、寒さ感じる現場でしたが、ご苦労さまでした。

防蟻塗装 ボレイト

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コネクトで現在現場を進めている調布の家。
防蟻塗装にホウ酸を初めて使いました。
31会の協賛会社として知り合った会社で、日本ボレイトというホウ酸による
防蟻塗装を進めていらっしゃる会社に責任施工で依頼しています。
防蟻塗装には住宅で使う建材の中でも、必要なのかどうか、
じゅうぶんに理解して使っているものではなかったものです。
法律で決まっているから塗る、程度の知識しかなかったのも正直なところ。
ボレイトの営業に乗せられたところも無くはないですが、
ホウ酸は天然鉱物で、人体にも少量は必要な成分だとか、
日本の農業生産物への農薬規制は先進国の中でも緩い方だとか、
防蟻塗装の世界基準はホウ酸なのに、日本では知られてもいないだとか・・・。
あながちウソの話でもないし、
15年保証も付けられるというので、
これからはホウ酸の防蟻処理を標準にしていこうかと考えています。
ということでまずは現場確認に行ってきました。
色のある塗付材ではないので、乾いてしまうと塗ったかどうかもわかりません。
ちょうど吹き付けている最中を狙って、聞きたいところをとことん聞いてきました。
通気ネコ土台のところはどうするのか、
白蟻のルートは、構造木材以外、他に考えられないのか、
ホウ酸は雨に弱いと聞くが、養生はどうするのか、などなど。
いろいろ聞いても、すべてクリアに回答してもらって、これなら大丈夫、とまずは安心ができました。
あとは15年後まで、どうなっているか長~いお付き合いが始まります。
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