冬支度

山梨で腰の調子が良くない父に代わり、
子供たち3人で暖炉用の薪運び。
家にあるのは暖炉と言うより、性格には薪ストーブ。
オープンな暖炉は暖房用と言うよりは火を目で楽しむ物で
熱気は煙突から外に逃げてしまう。
薪ストーブはガラス越しにしか火が見えないものの
小さくても充分主暖房装置になる。
薪は地域によっては入手が難しいところもある。東京なんか特に。
桃畑が広がる春日居町は古くなった桃の木を伐採したときに
廃棄される木を知り合いから譲っていただくことができる。
桃の木は油分も少なく、薪にはもってこいの燃料となる。
去年の冬前に原油代が高くなったときはありがたさひとしおだったろう。
この日は近所の軽トラを借りて、2~3分山に向けて走り、
山の中腹から薪を移動するという作業。
すでに丁寧に長さを揃えて切ってくれてあったので
その後の作業が大助かり。我々は荷台にガンガン載せるだけ。
とはいえ、家の駐車場から庭の奥までネコ(一輪車)で運び、
壁のように積み上げるのは一苦労。
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下の方に見えるまだ断面の茶色いところが今回運んだ物で
上の方のグレイの断面は去年運んだ物。
乾燥したものから使うためだ。
この薪の壁は建物の壁によりかかっているわけでもなく、
敷地境界を流れる小川沿いに、自立している。
幅3m、奥行き40cm、高さ1.5mぐらいの薪の壁だ。
設計をする身として、何とも不安定で不思議な構築物なのだが
冬になって薪を運ぶときまでしっかり立ってくれている。
家庭菜園をしている山梨の家の庭にはこんな壁が
3カ所はできあがっている。
若いもの3人で半日作業。それもすでに切ってある場合だ。
伐採からやるなんていう場合は、途方もなく大変なものだろう。
燃料代が安くなるためには相応の労働が必要なのだ。
定年後にしかできないことだね、こりゃ。
ちなみに小川はこんな感じ。
P1080888.jpg
盆地ゆえに小川は網目のように走っていて
この家の場合、敷地境界は小川です。

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