山梨市の住宅07 配管の維持管理

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山梨市の住宅では、将来の給排水管の維持管理を簡単にするために
我々にとっても初めての2つの方法を採用しています。
ひとつは、排水ヘッダー(上の写真)。
給水ヘッダーは以前から使っていましたが、排水にもヘッダー配管があることは知らず、不勉強でした。
もともとは、排水管が基礎を貫通する場所が複数カ所になるのが
どうもいただけない、と感じていたところから排水ヘッダーに行きついたのです。
排水を屋内でまとめることで、排水の基礎貫通を1ヶ所にできる。
これまでは、洗面、浴室、キッチン、トイレなど少なくとも4ヶ所は基礎貫通していたわけですから、
躯体への影響が最小限に抑えられているといえます。
もうひとつは、基礎貫通キット(下の写真)。
黒い排水管が基礎に入るところで、外周がグレイの配管でカバーされています。
さや管、と言われるもので、もし排水管を交換することになっても、
さや管(グレイ)と排水管(クロ)は別物なので、交換が容易になっているのです。
設備設計の人と話をすると、木造であろうとRCであろうと配管を躯体に
埋設するのはダメ!と言われます。
建物が長期間維持できるとしても、設備は数十年で必ず更新するから、
埋め込まれていては躯体を壊すことになるからなのですが、
設計段階でよく検討できていないと、現場でどうしても埋め込み配管しか選択肢が
残されていないなんてことになりかねません。
コネクトの理念の一つでもある「世代をつなぐ-多世帯住宅」を実現するためにも
我々はこのような配慮をして設計を進めています。

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