納まり


材料と材料のぶつかるところ、ここをディテールとか納まりなどと呼んで、細かく指示をするのも私たちの役割です。しかし我々が全てを把握して事前に決定しているわけではなく、工務店と一緒に考えたり、提案をもらったりしながら進められる現場は活気があって、結果的に良いモノづくりができると思います。
お盆前の引き渡しに向けて着々と進む根岸のリノベーションでも、上記のような部分がたくさんあります。その一つの例が写真にある、鴨居の納まり。四枚片引き障子の幅広鴨居と、二枚引き違いの鴨居が柱なしでぶつかります。どちらかの鴨居が端まで行って、小口を見せるのではなく、曲がりの端部でそれぞれの鴨居が45度カットされていることを留め(トメ)と呼びますが、それも幅が同じ場合に可能なこと。スタイルの藤井さんから、トメでやりますと聞いてはいたものの、どう加工するか深くは聞けず、楽しみに待っていました。出来上がりがこれ。
写真をみてもどう加工しているか、わからない人のために、これをどうぞ。

ちょうど同じ加工の敷居バージョンを切っているところを見れました。現場で手ノコギリで切っていました。既に建具が滑る溝が彫られてあり、失敗は許されない部分。見ていてカッコいい仕事ッぷりでした。

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