合板を使わない家づくり 佛念寺庫裏

杉の荒板の床下地。掘りごたつ用の穴。
山梨ではなぜか掘りごたつの事例多し。

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外壁の下地荒板。この上にモルタル下地を作ります。

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筋交いで耐力壁を作る。
庫裏の住居部分は合板を使わない家づくりを試みています。
シックハウス症状がある住まい手のために、合板や接着剤を排除する。
書くのは簡単ですがいざ実践してみると、作り方、コストなど様々なハードルがあります。
柱・梁は無垢材を使います。
材料強度や施工後の動きなどを考えると、集成材の方がバランスが良かったりしますが
集成材は接着剤でくっつけたもの。使いません。
床・壁の下地には荒板を使います。
床の場合、通常は3×6版の12mm合板や剛床の場合は24mm、28mmの合板を使うと
大引、根太が省略できて、現場作業も楽だったりします。
壁の場合、内壁はプラスターボードを使うので大丈夫ですが、
外壁は構造用合板を使って耐震壁にすることが多いですね。
これも使いません。
耐震壁には筋交いを使います。
構造用合板の方が強いので、穴の開けられない壁が少なくできます。
今回は平屋建てなので、それほど多くの壁が無くて良かったので
筋交いで耐震壁を作っています。
書いてみると、昔ながらのつくり方をする、ということですね。
ひとつひとつ手間をかけて家づくりをすることなのかもしれません。
住まいの骨組みはひとまず問題なく合板を使わずに作れています。
問題は内装工事です。
壁は何で仕上げるのか。
扉は何で作るのか。
昔ながらの家のように壁は漆喰左官。
扉は無垢の板、という訳にはいかないのです。
お金をかけずに合板を使わない家を作る、これが課題です。
この後も引き続き現場からご報告します。

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