土曜日はパートナー標由理の先輩であるニコ設計室のオープンハウスに行ってきました。
狭小住宅の物件を多数手がけていらっしゃる設計事務所とのことで
それは勉強になることがあるはず! と一番乗りで向かいました。
場所は荒川区三ノ輪。RC造4階建の作業場付の重層長屋です。
建築家の建てるRC造は打ち放しのストイックなデザインになりがちですが
ニコさんは素材の使い方が豊富。
仕上や色を空間で切り返して変化させるように
構造躯体も同じように扱っているところが我々にとって一番の勉強どころでした。
たとえば、トイレだけ紫の壁紙が使ったり、
3階の床だけをミモザのヘリンボーンとしたり、というのが内装だとすると
躯体のRCは外観では塗装してしまっていても、
4階の勾配屋根の見える部屋では打ち放しがドーンと見えている。
といった具合です。
またコンクリートの壁にしても床にしても構造的に必要なところ以外は
乾式で作ることで、いたるところに飾り棚を設けられるようになっています。
本や小さな花を飾れる場所が多いと生活が豊かになりますよね。
これを狭小住宅でやるにはとてもいい方法だと思いました。
ところで重層長屋って何でしょう?
案内をしていただいた榊さんに、私もまず最初に質問してしまいました。
長屋というのは、法律では1階に独立した玄関のある住宅が
壁を介して隣り合っているもの、で
上下に重なっているものを重層長屋と呼ぶ、そうです。
確かに1階に出入り口の多い建物でした。
自分たちとテイストの異なる建築家の物件は
いろんな意味で勉強になるなあ、というオープンハウスでした。
ニコ設計室さん、ありがとうございました。