1年検査

少し前のことですが、一昨年末に竣工した、シホウニワの家の1年検査を行いました。
建物はひとシーズン越してみて初めて改善すべきところ、
予定通り使えているところが判明することがあるので、
お仕事としてね我々とのお付き合いは竣工後1年の検査までとなります。
たいていの場合、最初にお会いしてから2年は経っている計算になります。
長いですよね。
検査はいくつかの不具合、手直し箇所はありましたが、
大きな問題は無く、ご家族も大変喜んでいただいているようで、安心しました。
シホウニワの家は、家族のあいだに垣根がない暮らしぶりから、
また隣地に対して開放的で良い敷地条件のためにも、
コンパクトな平屋建てとして周囲にオープンなプランとしました。
検査の日、設計者として嬉しかったのは、家を生活の場、ツールとして
当初のコンセプトのまま、十二分に活用されている様子でした。
四連引戸で多様に間仕切れるようにしたリビングを、
何度となく建具の場所を移動しながらシーンに合わせて使い分けていること。
家の内外で回遊できる動線を設けたら、クライアントのこどもだけでなく、
近所のこどもたちにも大人気になったらしく、こどもたちが集まる家になっていたこと。
あえてリビングと離したダイニングキッチンが、生活のリズムの切り替えに役立っていること。
クライアント家族のこと、敷地条件などに
建物がうまく合致できた好例ではないかと自負しています。

検査の最後は、お菓子作りが好きな奥様の提案で、
一歳を迎えた家のバースデーケーキをこどもたちがデコレーションし、
皆でペロリといただきました。
帰りには手作り紅白まんじゅうのプレゼントまでいただきました。
毎回の手作りお菓子付き打ち合わせ、ありがとうございました!

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