しばし時間があいて、すっかり秋になってしまいましたが、
まだまだ夏の旅行記は続きますので、お付き合いを。
訪れたところはウィーンとブダペスト、でした。
共通する都市の要素としては、ドナウ川があります。
川幅はどちらも100m以上あり、河岸には歩道・車道・トラムなどが走っているので、
街の中でも空の広い解放的なスペース。
都市は川沿いにできる、がセオリーでしたね。
ブダペストでは河岸からの風景がとても美しく、
王宮や国会議事堂も対岸からのファサードを重視しています。
国会議事堂の夜景は見事なもの。
初めて知ったのですが、このブダペスト、古くは川を挟んで
ブダ市とペスト市にという別々の町だったそうな。
あるとき、セニーチェさんという富豪?が橋をかけよう、と提案し、
お金も出して橋をつくり、往来するようになったので、
「ブダペスト」というひとつの名前になった、とのこと。
大枠の話です。間違っていたらごめんなさい。
しかし時代を経て、両岸の街が違う名前だったと考えることすら
無いことを考えると、偉大な創造力です。
発想やイメージするちからがあれば、分断されていると思っていたものこそ
強固に結びつけることができる、いい話だと思いました。
でも付け加えるなら、やっぱりお金も必要だということでしょうか。
というのは、ずいぶん立派な橋を最初から造ったようなのです。
戦時中は戦車が往来しても持ちこたえていたほど頑丈だったみたいです。
最初だから、お金が無いからと安普請なものを考えがちですが、
初めてだから、いや最初だからこそ、どうだ!と言わんばかりのものを作ることも大事。
その方が大切に使うので、長持ちすることにつながる。
と思いますが、いかがでしょうか。
それにしても、個人のお金で橋をかけるって、どれだけ裕福なんでしょうかねぇ。