旅行記01ではトラムや交通について書きましたが、
今日は歩く人の目線から。
旅は歩くことから始まるように、
街なかで歩くこと、散歩することが楽しいと、
その街の印象が格段に良くなります。
道幅が狭いからなのか、法規制があるからなのか、
日本であまり見かけないのが、歩道に並んだカフェやレストラン。
ウィーンでもブダペストでもメインの観光地となると、あちこちにあるのは当然のこと、
少し離れたところにも路上カフェが出現しているところが、文化の域ですね。
歩道幅1.5mくらいのところに、対面2人掛けのテーブルと椅子を並べていたり、
路上駐車スペース二台分にデッキを敷いて、カフェにしたり。
執念か?と思わせる作り方をしているところも多かったです。
さて、ブダペストのホテル近くでたまたま見つけた
長さ100mくらいの新しい街路は、秀逸なデザインでした。
歩道が両側5m、車道が4m、計15mくらいのどこにでもあるような幅員。
そこに、ツルが天空に伸びたような街路灯。
レンタルサイクルスポット。
巨大なバネの形をした駐輪用鉄パイプ。
六角形をモチーフにしたペーブのパターン。
将棋の駒のようなボラード。
そしてオープンカフェ。
この街路を歩行者だけのスペースにするために、一般車はシャットアウトされていますが、
バスだけが通過できるように、道の真ん中に電気昇降式のボラードがありました。
路線バスが近づくと、地中に埋まってフラットになる仕掛け。
かっこいいー!と感心した半面、いずれ壊れそう、とも思いましたが。
ひとつ一つは特筆すべきデザインでもないですが、
まとまりのある公共空間がある密度でデザインされていると、
エリアの魅力はすばらしいものになる、良い事例だと思いました。
GoogleMapで調べてみたところ、Ferenciek tereというストリートでした。
ストリートビューはまだ古い街路。そのうち更新されるでしょう。