前回に引き続き、宇都宮のSUMIKA Projectの見学記。
建物を見た順番としては、伊東さんのパヴィリオンでDVDを解説を受け、
次が西沢大良の住宅でした。
西沢さんと前回紹介した藤本さんの家は隣り同士。
場所はパヴィリオンからはバスで10分ぐらい移動した住宅地の中です。
近所は広めの敷地と手入れのされた生垣植栽のあるような住宅地で、
宇都宮と言う場所柄、大谷石の蔵や塀がある家も多く
古くからある住宅地のおもむき。
藤森照信の住宅は西沢・藤本の敷地から歩くこと5分ちょいの場所。
3人の場所はどうやって決めたんでしょうね。
西沢さんの家のソファからダイニングテーブルと庭方向を眺めたところ。
前の黒い扉は外壁のほぼ全てにめぐっており、開放することができるもの。
扉を閉めると、屋根越しの天井からの光を感じるというもの。
トップライトの自然光が生活に応じた場所に届くように計算されている
というのだが、それにはあまりピンとこなかった。
新しい視点かもしれないけど、実現するための方法に無理を感じるし
それによって生じる問題が解決できてないと思う。
例えば雨と風のあるときは外壁を閉じないと雨が入るけど、
閉じると昼間でも暗そう、とか
夏場は天井が熱気だまりになって、風のない日は住めないんじゃないかとか。
それよりは、天井に設けられたルーバーが中空ポリカを使っていて
中空ポリカに反射した光が素敵だったこととか
水廻りの前の仕上げが芝!になってて、
室内の土間を芝仕上げにするのは面白そうとか
鋼管杭で直接屋根を支える構造とか
おそらく西沢さんにとっては本題でないところが見所満載な建物でした。
ちなみに、便所の外壁も黒い扉になっていて、
便器脇の扉も開くようになってました。
開けようとしたらうまく開かなかったけど、
隣接するお風呂がオープンでフリーになると思うと、
お風呂の開き方として、ガラスのある窓じゃなくて、
鉄扉をつかって開け閉めするというのはアリ。