竣工写真撮影第2回 佛念寺庫裏


昨年9月に竣工した佛念寺庫裏の竣工写真撮影をしました。
竣工写真という名前の通り、通常は竣工直後に撮影していますが、佛念寺の場合は
追加工事や外構工事を控えていたので、住まい始める部分だけ昨年撮影し、今回もう一度外周りを中心に撮影しました。
カメラマンは坂下智広さん。大学の同級生で就職してからずっとカメラマンとして働いている頼りになるヤツです。
住職ご家族にも大変お世話になり、撮影させていただきました。
住まい始めると、雑然としてしまうのは当たり前のこと。
ただ今回は庭先に立派な犬小屋ができていたりして、男3人がかりで一時移設しました。
ワンコはあれ~?という体でウロウロしていました。ごめんね。終わったら戻しておいたよ。

壁掛けエアコンの隠しかた


住まいの中には必ずあると言ってもいい設備、エアコン。
天井が高くなったり、スッキリした空間を作ろうとすると、悩ましい姿を現わす設備、エアコン。
お金をかければ、天井内に入れる天カセ、とか床下空調など方法はいくらでもありますが、見た目に多少目をつぶれば、費用対効果の良い空調機器は壁掛けエアコンなわけです。
完全に隠してしまうことは無理でも、少しでも存在感を隠したい。ということで、写真の事例では、壁に横長に連続した吊り戸棚の一部をルーバーにして、その奥にエアコンを仕込んでいます。
フィルター清掃のために、着脱式にしてあります。
実はこの事例では失敗があります。手の届く高さの吊り戸棚としているので、自ずとエアコンの高さも低くなってしまいました。200ボルト電源の大空間用を設置。ペンダント照明の位置がテーブルなので、近くの席はさすがに冷気暖気がキツイのです。
検討中の方は、椅子の配置と高さにも注意して決められると良いと思います。

半屋外のテラスを活用するための外収納と水栓


マンションのベランダや、二階の掃き出し窓の先にあるテラス。室内の延長として使うことがでしるスペースがあると、部屋の中からの見ると、室内が延長しているような感覚になり、広さ感を演出できます。
では、実際に室内の延長として「活用する」ためにはどんな工夫があればいいのでしょうか。
まずは屋根、庇があること。
少しの雨なら問題なく出れるように、60センチ以上の屋根があるといいですね。
乾きやすい床の仕上げ。
デッキを組むのは、濡れてしまう床と縁を切ったところにもうひとつの床があると、汚れが落ちやすく、気軽に出ることができるからです。
外水栓。
バーベキューをしたり、ガーデニングをしたり。近くに水栓が一つあるととても重宝します。最近のマンションではベランダにマルチシンクも付いている場合が多いようですね。
外収納。
アクティブに使うためには、片付けも楽にできるとなお使い易いですね。写真の事例では、耐水性のあるロシアンバーチの合板で仕上げることで、さらに室内の延長感を醸し出しています。

収納扉を黒板塗装にしたダイニング

大澤邸000

家族への連絡、今日の買い物リスト、しばらく掲示しておきたい配布物、電話をしながらメモ書きをしたい、など家族が集まる場所の近くに掲示板のような機能が欲しいときにはどうしたらいいでしょうか。

賃貸の住宅などでは冷蔵庫が掲示板替わりになっている家も多いのでは。扉が鉄板でできているので磁石が付くし、家族全員11度は開ける扉だから理に適ってはいます。

私が設計をする住宅の場合、市販のコルクボードを買ってもらってもいいのですが、どうにも取って付けた感が否めないので、設計の段階でひと工夫をして、来客が来ても目立たない場所を設定するようにしています。その時に工夫することといえば、、、。

 

・電話やFAXを置くコーナーを設け、正面に当たる壁を塗装鉄板として磁石が付きやすくする。

・目立ちにくい壁一面をコルクボードの壁面にして、取って付けた感を無くす。

・どうにもうまく目立たない壁が確保できない場合は、鉄粉入りの下地(マグネット塗装)を作ってから他の壁と同じような塗装で仕上げる。

 

写真の事例の場合は、濃い色の部分が両開きの収納扉になっており、その扉全面を黒板塗装で仕上げています。黒板塗装はいつでも落書きができるので、こどもには大人気。黒板塗装には濃い緑、黒だけでなく、カラフルな色でも用意があるのですが、絵描きの背景としては色がない方が好まれる傾向があります。

 

チョークは我々が子供のころ使っていたような、粉が飛ぶタイプでなく、粉が飛びにくいチョークも市販されています。もちろん、消しカスが床にたまるのは仕方のないところ。そんなに毎日消したりしないので、気になるほどの汚れではありません。

 

細かなところに配慮した家づくりをすることで、日々をスッキリと気持ちよく過ごすことができると思います。

自転車にリコールってあるんですね


西荻ラバーズフェスの会場、桃井はらっぱ公園の近くに、一年ほど前に購入した自転車、ブロンプトンのお店があります。和田サイクル。知ってる人には有名な、小径車専門のお店。
ブロンプトンを買った時に、三か月くらいしたら見せに来てね、と言われていました。不具合もないので放ったらかしていましたが、ラバーズフェスのウェブサイトに和田サイクルが出ていたので、思い出しました。
ラバーズフェスに参加がてら、持って行こうと、自転車に乗る。フェス会場が一区切りついたところで、和田サイクルへ。
何をチェックするんだろ、と見ていたら、ネジ、ボルトの締め付けチェック。部品点数が多いけど、待っていればすぐに終わる、予定でした。しかし、
「これ、リコール対象車だ。」
?自転車にリコールって?
BBという部品の不良で、0.2パーセントの確率で回転が止まる不具合があるらしい。
正確には乗り続けても、ほぼ問題ないから、変えたい人は無償で交換します、という自主回収らしいけど、珍しいことには変わりない。
交換にはそれなりに時間がかかるらしく、フェスの最中に終わるかわからない、と言われて、トホホ。
結局は昼過ぎに持ち込んだ自転車は夕方には交換を終えていただいて、帰ることができましたが、わたしの後に来た他の5台は翌日以降のお渡しだとか。
「うちだけで1000台あるんだよ~」って、どれだけ売ってるんじゃい!すごいね。修理も大変だ、こりゃ。
自転車にもリコールがあったことを初めて知った、そして、良い自転車を買ったな、と納得した週末でした。

小屋展2 西荻ラバーズフェス





週末は中央線ケンチク会で、西荻ラバーズフェスに参加してきました。
住宅地に囲まれた公園に西荻窪のお店が出店して、ライブやワークショップを催すイベント。たった1日だけど、天気が悪ければできなかったけど、楽しかった。
今回の小屋展は作ったものを展示するのではなく、屋外でこどもたちが自由に組み立てられるようなパーツだけ用意してみました。我々はサポート役。
どんな反応があるのか、不安もありましたが、こどもたちは素晴らしい想像力で作ってくれました。
おもちゃはおもちゃでも、自分の身体が覆われてしまうサイズのものを、自分で作れることは楽しいのでしょうね。
ダンボールを素材として、たった二種類の加工をしたパネルを用意していました。スリットを嵌合させると自立するパーツが作れる仕掛けになっています。
サンプルとして、小さな模型を用意していましたが、こどもたちの想像力は軽く我々を超えて、楽しいものをいくつも見せてくれました。
ありがと~、西荻のこどもたち。

外に出ることができる浴室

 

浴室から直接外に出ることができる住まいを多く手掛けています。
そのメリットなどについて書いてみたいと思います。
1 窓が大きくなり、解放的な浴室になる
2 浴室の洗い場を住まいの動線として考えられる
3 外遊び後の洗い場として浴室が使える
といったところでしょうか。
小さなお子さんがいるご家庭の場合は、
泥んこで帰ってきたらお風呂から家にあげましょう、とか、
夏のビニルプールがやりやすいですよね、といったこともお話ししています。
とはいえ何と言っても解放的な浴室になること。これが一番です。
カラスの行水だったご主人でも、提案に乗ってくることが多いのも事実。
写真にあるように、天井いっぱいの引き違い窓を設ければ、
入浴後の湿気も簡単に排出されます。
直接外に出れるようにするにはプラン上の工夫が大事です。
ある程度の採光と、プライバシーが確保できる配置を考え、
他の部屋とのバランスを考慮しなくてはなりません。
1階に設けることも大前提なので、
計画の初期段階で決めないと、上手く納まりません。
よーく考えて実行してみてくださいね。

ステンレス天板のキッチン ヘアラインではなくバフ仕上げ

ステンレス天板のキッチン、というとどこか安っぽいと思っていませんか。
賃貸の家のキッチン、ローコスト、といったイメージで語られることが多いですよね。
略称ジンダイ、人工大理石であれば白や黒の天板、大理石の雰囲気を出せるので、
オープンキッチンや、明るさを求める方には人工大理石が定番になってきました。
一方でステンレスの天板は、耐久性や使い勝手の上では
人工大理石より優れているのは間違いありません。
人工大理石は樹脂、ステンレスは金属なのですから当然です。
それぞれの居場所をしつらえた中庭のある家のキッチンはダイニング側からは全く見えず、
独立した台所エリアに壁付けされる配置なので、
設計者としては天板の種類はどんなものでも良いと考えていました。
それでも施主は安っぽいイメージがあるから、
とステンレスは検討の範疇から除外していました。
そこで、施主と一緒に武蔵小金井にあるヤジマのキッチンショールームへ。
ヤジマさんではステンレスのバフ仕上げを
リーズナブルな価格で提供していると聞いたからです。
一般的なステンレスの表面は、ヘアライン仕上げ。
鏡のような鏡面仕上げもありますが、すぐに細かいキズがついてしまうので、
一つの向きに、直線的に細かなキズをつけたのがヘアラインです。
一方バフ仕上げとは、全方向に向かって細かいキズを入れてあるので、
写真にあるように、一見するとマットな質感。
それでいて、天井の照明などが写り込むとぼんやり反射する、という
金属でありながら落ち着いた雰囲気を持つ仕上げです。
ヘアラインだと目立ってしまう、使い込んだ傷跡も、
バフだと目立ちにくいのも特徴です。
最近だと高層オフィスビルのエレベーターにも使われたりしていますね。
傷が目立ったら数年経ってから、表面のバフを再度磨くというか削ることが
可能という話もポイントでした。
ショールームではヤジマの東島さんに、丁寧に説明をいただき
天板だけでなく、厨房機器一式を選定することができました。
あとは良い見積もりを待つだけです。お願いします!
なかなか写真だけではお伝えしにくい、素材表面の仕上げのお話。
名前だけでも憶えていただいて、
皆さんにもこれかな?!という発見があればうれしいですね。

木製ドアと墨モルタルでしつらえた奥行きあるアプローチ


玄関は家の顔。
門をくぐって庭木を眺めながら玄関に至る、なんて理想はありませんか。
敷地に余裕はなくとも、建物の少し奥まった場所に玄関を開けるだけで、雰囲気あるアプローチにすることができます。
私は玄関扉に既製品を使うのがしっくり来ません。何ヶ月もかけてこだわって家づくりをしているのに、顔になる部分がどこかのカタログにあるようなものになるのですから。
写真の事例では、床を墨モルタル仕上げ、玄関扉を製作ものの木製ドアとして、他にはない、しっとりとした感じを狙いました。
建物の外壁はモルタルリシン。
ごくありふれた材料を使っています。
玄関を木製にするには、敷地が防火、準防火地域でないなど、法律のハードルもあります。都市部では、スチールやアルミの防火戸でないと建築許可がおりませんね。
もちろん木製ドアにも防火認定を受けた製品もありますが、横にはめ殺しのガラスを入れたり、素材を吟味したり、という自由はありません。
耐久性のためには、庇があって直接雨がかからないことも大事です。
防火のハードルがない場合は、ぜひ木製ドアの玄関扉を検討してみてくださいね。

春の気温は変わりやすい


マイナス5度の雪山でリフトに乗って凍え、翌日は10度にまで気温が上がって快晴。いろんな天気が体験できて良かったね、なんて話していたら、さらに翌日の甲府では20度じゃないですか。気温の変化についていくのも楽じゃない。積極的に身体を動かす日程で良かった、と考えることにしました。
昨日はパナソニックの甲府ショールームで相談会。
地方に行くと建築家の出番がマストな家づくりが少ないからか、土地が広くて間取りの工夫が無くても家ができてしまうからか、実は接客している時間は多くありません。
基本的に相談無料だから、気になる人は来てくれると嬉しいのです。首を長くしてお待ちしております。