変わらない都会の風景です 表参道スパイラルビルの階段

 

表参道スパイラルビルの二階へ登る階段。
建築関係者なら一度は上り下りしたことがあるであろう有名な階段です。
表参道は紀伊國屋が大きなビルになり、ベルコモンズが解体されて、
風景も様変わりしているけれど、この階段から通りを眺めれば、
古くからある景色に見えるから不思議。
単調ではない、不規則なリズムのある階段とアルミカーテンウォールのマリオン。
ここにベンチを置こうとしたのは設計者の意図なのか。
たまたまスペースができたからなのか。
単調ではないリズムが、とても心地いいのと、
椅子が置かれている高さがちょっとずつ高さの違う踊り場になっていて
プライベートスペースを作っている。
知らない人は一度行ってみるべき。

VOLA 50周年


水栓金物の定番、VOLAが創立50周年を迎えて、日本の代理店であるCERAトレーディングで2日に渡って講演会を開催すると聞き、聞きに行くことにしました。
CERAトレーディングさんは31会でLOVE! bathroomという連続展覧会を開催させていただいていたり、VOLAは設計を始めた頃からずっと変わらない定番の商品だったりと、勝手に親近感の湧く組み合わせだと感じています。
アルネ ヤコブセン、という建築家はご存知ですか?VOLAのデザインは彼のもの。コルビジェなどと同世代?同時代?のデンマーク近代建築の巨匠です。
驚いたのは、今のVOLAの役員が、私たちの使命はヤコブセンの理念を継続することだ、と言っていることです。
新しい商品を開発するときも、すでにある商品をバージョンアップするときも、ヤコブセンならどう考えるか、を第一優先とするらしい。
この話を聞いた時点で、同席していた建築家は心掴まれたハズ。
もう一つ心を掴まれたことがあります。
水栓金物は型に溶かした金属を流し込んで大量生産するもの。それがVOLAでは、錫にしろステンレスにしろ、無垢の塊から削り出ししているということ。
この無垢って言葉にも弱いんですよね。
混ざりっけなし、もしくはひとつひとつカタチを作り出している感じがするからかな。
とにかく、この二点がある限りまだまだ続きますね、VOLAの水栓。
あっ、でも高いのであんまり数多くは使えません。悪しからず。

31会 協賛会とのミーティング

協同組合の一人として所属している建築家31会
このブログでもたびたび記事にしています。
昨年からは数人いる理事の一人で活動中。
会の中では協賛会担当、というかたちで活動に貢献することに。
先日は会に協賛をいただいている会社さんとの会議がありました。
場所は薪ストーブの会社、DLDさんの乃木坂ショールーム。
屋外にイスとテーブルがある、カフェのような路地を通って
アクセスするとっても素敵な場所にあります。
会議といってもショールームの一画で珈琲を飲みながら和気あいあいと
今後のことをお互いに協議する場。
より良い関係を構築するために必要なことを確認しました。
ものづくりには必ず作る人が介在しています。
人を知ることで、ただのモノに物語が生まれて愛着と理解がついてきます。
協賛会の方とお話しすることで、
より深く材料や製品のことを知ることができます。
我々も日々勉強しています~。

平田晃久展 ギャラリー間

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乃木坂でやっているギャラリー間の平田晃久展に行ってきました。
一見するとわかりにくい、けど噛めば噛むほど味が出てくる建築、
といえばいいでしょうか。
写真にあるような、開口部をひだで拡張したような形状が
ビルの外観にいっぱいついているような建物。
意味があるんです、わたしには説明できないけど。
建物をつくることも、人間の生物としての行動として捉えている建築家です。
ものわかりのいい、通り一遍のコトであふれている現代からは
ずいぶんとかけ離れているところで作っているんですよね。
たまたま館長のギャラリートークを聞く機会があったので
少ない時間ながら私でも一歩入り込んで見学ができました。
TOTOが運営している無料のギャラリーです。
お時間のある方はぜひ一度足を運んでみてください。

中野区の耐震診断士というお仕事もやっています

180622中野区

木造住宅の耐震診断、という言葉を聞いたことはありますか?
昭和56年以前に建てられた住宅の場合、
地震に対する強さの基準となる法律が緩かったために
直下型の地震に見舞われた場合に建物が倒壊する恐れがあります。
そこで市区町村の単位で個人の所有する住宅であっても
地震に強くなるような補強を進めていただくために
補助金を出して耐震診断、耐震改修を推奨しています。
事務所のある中野区でも、耐震診断の補助金が利用できます。
私は数年前から中野区で耐震診断士の資格を取得して
耐震診断のお仕事もやってきました。
ただし中野区は、診断をしても、補強工事である耐震改修には
補助金がない、東京23区でもめずらしい区でした。
それが先日の区長選挙で、ようやく耐震改修に補助金を出すことを
公約で掲げていた区長が当選したのです。
全く画期的なことではなく、当たり前の基準に追いついただけなのですが
うれしいことは確かです。
耐震診断に訪れる家は、たいていの場合、長い期間住み続けた
若くはない世代の方が多く、
耐震診断をして、補強方法を検討したところで
その後の工事にすすまれる確率は非常に低かったと思われます。
実際のところは、設計事務所を営む私のところに
改修工事の依頼はこないのでわかりませんが、
リタイヤした世代にとって、
資金面だけではなく、
工事に伴う荷物の移動や気苦労といった精神的な疲れなども
大きな負担だと思います。
そこを資金面だけでも一部の補助することが
市民の生活をより安心できるものになるのだから、
やっぱり政策転換は大事なことです。
予算の話があるでしょうから、区の耐震制度が
すぐに変わるわけではないでしょうが、
良い方向に動き出していることは確か。
期待しながら見守りつつ、きょうも耐震診断のために
屋根裏に上りました、というお話でした。

長期優良住宅と確認申請の提出 それぞれの居場所をしつらえた中庭のある家

180620申請

それぞれの居場所をしつらえた中庭のある家では、申請作業が進んでいます。
先日は民間の確認検査機関であるUDIという会社に
確認申請と長期優良住宅の申請を提出してきました。
このプロジェクトは43条1項ただし書き許可の申請も並行して進めており、
実際にはその許可申請が終わってからの審査になりますが、
建物の形状が複雑なので、民間機関から前もっての提出を求められていました。
そう、ひとつの建物に3つの申請が絡んでいる珍しいケースです。
それぞれに簡単に説明をすると、、、
確認申請とは、住宅を建てるのであれば日本全国どこの敷地でも必要なもの。
建築基準法に書かれている内容を満足していることを証明するために
必ず必要な申請です。
長期優良住宅とは、一般的な建物に比べて少し長い期間建物が使い続けられるように
簡単にメンテナンスができように、とか
地震に対して少し強固な耐震性を、などといった項目で
基準を満たした住宅については税金の減免をみてあげましょう、という制度。
43条1項ただし書き許可とは、建築基準法で定められている一般的な道路ではない
道路に敷地が接している場合に必要な申請です。
申請が3つもあると、順序立てて作業したり、
手戻りが無いように内容を見直したりと、申請作業は目に見えない配慮が必要ですね。

初めての経験 1年検査で指摘無し!

竣工、引渡しをしてから約1年後に行う検査、1年検査。
日本の四季を経験して、ひととおり家の動きが把握できたところで
不具合があれば手直しをしましょう、という確認のための検査です。
木造の家の場合、気が湿度を吸い込んだりするので、
多少の伸び縮みがあります。
床のフローリング、壁の下地のボード目地、建具の反り。
他にも照明器具が早くもつかなくなった、
換気のファンに異音がする、
といった住み始めてみないとわからない不具合が
ひととおり出るであろう時期をねらって伺います。
田端の家の場合、壁天井の仕上げが塗装でした。
塗装の場合、壁の板と天井の板がぶつかる部分=入隅(いりすみ)に
割れが生じやすいもの。
場合によっては大きな壁面のどこかに縦のラインが出てしまうことも。
敷地いっぱいに作ったので、屋根の形状も複雑だったので
内部の天井も複雑な形状。
どこかに割れは出ているんだろう、ぐらいの気持ちで行きましたが
ない。
どこにも、ない。
しかも小さなお子さんがいるので、階段や廊下部分の壁は
いたずら書きで黒くなっているかと思いきや
それも、ない。
「竣工検査のときのままですね、ビックリです」
とっても良い経験なのですが、
私は初めての経験、工務店の担当も初めての経験だったらしく
無理してあら探しをしてしまうほどでした。
SE構法で軸組がしっかり作ってあるから?
施主がとっても大事に使ってくれているから?
なかなか次に生かす経験とはなりにくい出来事ながら
気持ちのよい週末を送ることができました。

明るいモザイクタイル貼りの浴室と洗面


タイルの良いところは、年月が経っても劣化が少ないところ。経年劣化でアジを出す素材も好きですが、ほとんど変化のないことも価値ある素材です。
モザイクタイルのモザイクとは、一辺5センチ未満のタイルのことです。カタチは問いません。四角、丸、六角などいろいろなカタチがあります。
タイルは色にムラがあったり、ほんのわずか目地が歪んでいたりするのが、これまたとっても良いんですね。
モザイクタイルの場合には、数種類のちょっとだけ異なる色を混ぜて貼ることで、ワザとムラをつくることができるので、愛用してしまいます。
写真にある事例の場合は、浴室の出入り口を枠なしのガラス張りにして、洗面と一体化させました。さらに壁の素材も同じモザイクタイルにすることで一体感を強調しています。

朝霞の家 地盤調査


朝霞の家では、解体整地に引き続いて、地盤調査を行いました。
お願いしたのは、31会でお世話になってるエイチジーサービスさん。
自走式の測定器を設置して、手際良く作業されています。
地域的には関東ローム層が広がる平地と想像できるので、お金がかかる地盤改良は必要ないのでは?と考えています。
構造担当が調査結果をどのように判断するか、しばし待ちたいと思います。

解体整地完了


朝霞の家では、解体工事が完了しました。
建物の配置がもともとの家と大きくかぶっていたので、解体完了後に地盤調査をする予定です。
地盤調査は、工務店の瑕疵担保責任保険の要請により、建物四隅と中央の計5カ所に必要です。小さな建物だと、そんなに箇所数が必要?と感じてしまいますが、ここではちょうどいい数です。
工務店の見積もり調整、確認申請の協議と図面作成、地盤調査の手配、大きなサイズの模型づくりと、クライアントとの打ち合わせ回数は減りますが、設計完了後から建物着工までの期間は、言わば下地がため作業をしています。
晴れて地鎮祭が迎えられるよう、諸処奮闘中です!