町田の保育園05 模型で検証


案が一つに決まってから、再度現況の保育園を見学に行ったり、0歳から5歳まで各年齢担当の保育士に意見を聞いたりして、さらに良い空間にすべくヒアリングを繰り返しています。
設計はこのヒアリングなしに進むことはないのですが、同時に設計している空間がどう感じられるのかを検証する作業も進んでいます。
打ち合わせ資料の主なものはやはり図面。メールで送ることができたり、コピーをとって複数の方に配布できたりする、ベースとなるもの。
図面に加えていつも作るのが模型です。クライアントにとって模型は実物をスケールダウンした夢のある対象だったりしますが、設計が進んでいる段階の我々には実物を作るための検証道具に過ぎません。材料がどこで切り替わるのか、窓の向こうの風景は何があるのか、プロポーションは良いか、などなど。二次元の図面がある程度できて一安心していても、立体は別物。考えていないことを正直に突き返してくれます。
その意味では自分で模型を作るのがベストなんですが、現実なかなかそうも行かず、アルバイトに手伝ってもらうこともしばしば。今回は丸一日時間を作って、1/100の模型を作ることができました。大枠の空間の骨格がうまく行っていることを確認しつつ、浮き彫りになった課題もまだあることがわかりました。こうして設計作業は進んで行きます。

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