1年検査を前に


昨年竣工した船橋の保育園。1年検査を前に用があり立ち寄りました。
竣工してしばらくは園児の定員の6割ぐらいしかこどもがいませんでしたが、
今ではフルに稼働しているようです。
それでもこどもの気配のないランチルームやライブラリーは
昼間でも静まり返っていて、落ち着いた、穏やかな空気が流れています。
これがクライアントのイメージされていた雰囲気なんだなと実感しました。
検査は日を改めて行う予定ですが、
細かな部分で改良、改善ポイントがあがっています。
十分に配慮して設計したつもりでも
使ってみて初めてわかることも多いもの。
1年検査は設計者にとってもいろいろな意味で重要なもの。
腰を据えてチェックする機会を設けさせていただきます。
私が書いた船橋の保育園のブログはこちら。
http://takiarch.blog40.fc2.com/blog-category-18.html

船橋の保育園09 ありがとうございました


昨日は船橋の保育園の内覧会でした。
蒸し暑い中、多くの方に来訪いただきました。
ありがとうございます。
十分にご案内できなかった方、失礼いたしました。
園長先生にも大変ご協力いただき、感謝です。
我々が到着するなり、園児の一人が田邉さんに向かって
よちよち歩きで抱きつきに行ったのにはびっくりしました。
うれしい歓迎っぷりでしたね。
さまざまなご意見、感想をいただきました。
今後に役立てたいと思います。
本当にありがとうございました。

船橋の保育園08 内覧会のお知らせ

ベル内覧会案内状JPEG
この4月にオープンした船橋の保育園にて、クライアントのご厚意により内覧会を
開かせていただくことになりました。
7月14日(土)10:00~17:00
千葉県船橋市海神3-30
土曜保育の園児がいることもあり、予約制とさせていただきますので
ご都合の良い方は下記に連絡いただき、お越しいただければ幸いです。
info@connect-arch.net
よろしくお願いします。

船橋の保育園07 検査


昨日は事務所検査でした。あいにくの雨模様の中、終盤に差し掛かってバタバタと
工事をしたところをひと通りダメ出しするだけでも丸1日かかりました。
実際にはあまり使われることがない、夜の照明が灯った時間を過ごしてみると
園長の要望であった家、ホームの雰囲気は作れているのではないかな、と思いました。
写真はライブラリーコーナー。ハーベストパネルを丸くくりぬいたパーティションの奥に
天井までの本棚、のようなものがある空間です。本棚のブックパネルは田辺さんと2人で
1枚1枚配置を手作業したもの。思い入れあるなあ。
4月開園なので、ギリギリまでまだ作業は続くでしょう。
あと数日でどこまで良くなるか。もうひとふんばりです。

船橋の保育園06 園歌ルーバー


主要なところはあと2か月以内に竣工予定の現場はそろそろ大詰めになってきました。
昨日は外装の化粧材となるルーバーの色をプレゼンしてきました。
先週は私も田辺事務所に赴いて、モックアップづくり。
実物はアルミの丸い型材に塗装するので、1/2サイズの木の棒を買ってきて
プリンターで出力したものをせっせこと丸めて土台に差すという作業。
最初は木の棒にスプレーで色を付けようと言っていましたが、
微妙な色加減をコントロールしながら並んだ具合を見るにはプリンターが一番。
あーでもない、こーでもない、一服してからもう一度見てみよう、
と皆で相談しながら作っていたらあっという間に丸一日が過ぎ、
事務所のゴミ箱はカラフルな丸い棒だらけになってしまいました。
さて、ランダム並んでいるようにに見えるルーバーの色、
これ実は保育園の園歌のメロディーになっています。
つまりド=黄色、レ=緑、といった具合に。
ランダムに見せたいものに規則性を与えるのはどうか、とも思いましたが
1曲がそこそこ長く、説明を受けないと規則性を感じない程度だと判断しています。
出現する色=音符の回数や配列を見ながら全体のトーンを調整することもできました。
アルミの中空パイプだけに、連続して叩くと音階が鳴るようにしては?
といった本気のような冗談話もしていました。
昨日決まった方向性は、写真には無いもう少しトーンを落とした案でした。
ちょっと大人っぽい保育園に見えること間違いなし、のはずです。

船橋の保育園05 外断熱


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天井のたかーい回廊が並んでいるようでおもしろかったので思わずパチリ。
現場の屋外に巨大な豆腐のようなものがいくつも積まれていて、
よーく見るといろんなパーツにカットされている発泡スチロールでした。
これは外断熱用の材料をレーザーカットして、抜き取った残材です。
サッシと接するところをこのように面取りして、柔らかい印象に仕上げています。
コンクリート造の外断熱はパッシブなエコ技術として優れているのはもちろん、
コンクリートに熱を当てないので躯体の劣化を抑える意味でもとても有効な方法です。
これから入る園児の孫の代まで建物が長生きできること間違いなしでしょう。

船橋の保育園04 絵本棚に見える?


幅5.4m×高さ3mの壁面いっぱいに絵本棚を作ります。
圧倒的な量の本に囲まれたスペースが保育園に出現する予定。
でも高すぎるところは梯子でもないと届かない、こどもには無縁の高さ。
さらに役所からはこどもの頭上にある収納には扉を付けなさい、という指導が入る。
地震の時に落下する心配がありますからね。
そこで開き扉何かしら加工をして本棚に見えるようにできないか案を考えました。
美大の学生に本棚の絵を描いてもらう、
手書きの絵を拡大してプリントする、
など方法をいろいろ考えましたが、写真のように厚みと色を変えた
本の背表紙のような色とりどりのパーツを作って貼り付けることにしました。
「ブックパネル」と呼んでます。
写真のパネルを1枚として、全部で72枚製作する予定。
塗装屋さん泣かせなこと間違いない。
問題はこれを実際の本が並んでいるように見せるためには
背表紙パーツの並べ方にパターンを設けずに、無作為に並べること。
本棚を見ながら並べていきたいけど、現場で貼り付けるのは埃の問題や、
貼り付け後の落下の心配からダメと言われてしまった。
かと言って現場にも家具屋さんにも5.4m×3mの壁や床なんてない。
さてどうしようか。

船橋の保育園03 照明打合せ


先日の打合せで照明デザイナーの角館さんが持ってきたLED豆球入り船舶ランプ。
船舶ランプは津山の住宅でも使っている、笠松電気が作っているもの。
LEDを採用することが増えてきているとはいえ、
豆球まであるとは知りませんでした。
ところが近所のスーパーでも、すでに売っていてこれまた驚き。
保育園では外部の足元灯として使う予定。
もちろんつまづいて転ぶようなところにはありません。
点灯時間を考えれば、寿命が尽きるのはランプよりも器具の方が早くなるかも。

船橋の保育園02 上棟

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保育園は今日最上階屋根のコンクリートを打って、上棟します。
敷地が狭く、地面には園庭が確保できないことから、テラス・屋上を積極的に
利用してもらえるようになっています。
最上階には写真のような形の屋根が載り、下が3層吹き抜けのラウンジとなります。
それにしてもこの屋根、ヘンな形してますよね。
設計の時にスタッフ皆で、あーでもないこーでもないと板を切りながら出てきた形がこれ。
内部ではソラマメ(空豆)と呼んでいます。
吹き抜けに落ちる光の具合、屋上で遊ぶ子供のための日よけ機能、
それでいてシンボリックな形はどんなものか、と考えた結果です。
型枠を外す日が今から楽しみになる配筋の美しさでした。
現場はこれから内装工事に向けてラストスパート。
コネクトの仕事が本格的に始まります。
昨日は家具の施工業者が書いた図面のチェックバックをしてきました。
説明して、躯体との寸法調整をするだけで、6時間半。
我ながらいっぱいの家具を作る現場なんだなあと実感した日でした。

船橋の保育園


昨年から田辺計画工房の元で船橋の保育園の計画を進めています。
この夏に着工し、来春にはオープンの予定。
現場定例やクライアントの設計変更打合せなど
いそがしいながらも面白い数カ月が続きそうです。
コネクトの担当は内装家具とこども目線でのデザインをすることです。
たまたま田辺さんのところに子育て経験のあるスタッフがいないということで
ちょうど子育て進行中の我々にお声がかりました。
敷地は団地と住宅に挟まれた東西に長い敷地。
園庭は幼児用の小さなものがやっと確保できる程度で、
2階テラスや屋上を立体的に使う予定です。
先日の現場は1階の床コンクリートが終わって、
柱や壁の型枠、鉄筋工事を進めているところ。
もう一度自分の肌でスケール感の確認をして、
細かい部分を修正することで、さらに良いものをつくっていきます。