ツル植物が面白い?


ベランダに植えたツル植物。我が家はゴーヤではなく、ハヤトウリを植えていますが、その成長ぶりが見ていて飽きない。伸ばしたツルが何かに捕まると、半日後には必ずクルクル巻いている。
さらに驚いたのが写真の部分。これは、ベランダの軒裏に三点支持でぶら下がるツル。まさかこんなところに捕まることができるとは知らなかった。
グリーンカーテンは視界が悪くていやなので、グリーンパーゴラになるように軒下にネットを張っているんだけど、ネットはいらなかったね。

パキラ 切る


ひょろひょろと上にばかり伸びてしまったパキラ。
台風の度に倒れるほどバランスが悪いので、エイっと切ってしまった。
切った下のところから新し芽が出る、というWEB情報を頼りに作業したものの
このまま枯れるんじゃないだろうかと心配していました。
ところがどっこい、2週間経ってちゃんと芽が出始めました。
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幹の部分を切って土に差しただけの鉢からも芽が。
根っこもないのにすごいなあ、と毎朝感心しております。

ブドウ棚

しばらくごぶさたしてしまいました。
いそがしさにかまけて放置すると、すぐに1か月経ってしまうのですね。
いかんです。しかし元気でやっております。
その間の出来事もいっぱいあるのですが、今日はおいしい話題から。
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10月中旬に妻の実家のある山梨でちょっと時間ができたので
「じゃ、ぶどう狩り行こうか?!」
「よしっ。」
それからわらわらと準備をして、30分後には農園に到着していました。
身近なところで採れたての果物を何種類も堪能できるという環境は
日本にもそれほどないのではないでしょうか。
山梨、甲府盆地ってつくづく素晴らしい。
ところで、写真にあるようなブドウ棚から漏れる光って美しいと思いませんか?
木漏れ日効果ともいうんでしょうか。癒し効果抜群です。
ブドウだけでなく、ゴーヤでも藤でも同じことが期待できます。
住宅でももちろん作ることができます。
屋外デッキのあるような家ならもちろん、ベランダや庭にパーゴラを作って
そこに這わせればいいんですから。
実は先ほど計画が始まった住宅ではこれを実践してみようと考えています。
どんな空間になるのか、今から夢を膨らませています。
妻が設計した実家にも、今年になってパーゴラを増築しました。
もちろん妻の設計で、ちゃんとつくってあります。
義父もそこにブドウを植えることを考えているらしく、
農園の主人と何やら相談中でした。
こちらは近々実践するでしょうから、何かしら報告ができると思います。

冬支度

山梨で腰の調子が良くない父に代わり、
子供たち3人で暖炉用の薪運び。
家にあるのは暖炉と言うより、性格には薪ストーブ。
オープンな暖炉は暖房用と言うよりは火を目で楽しむ物で
熱気は煙突から外に逃げてしまう。
薪ストーブはガラス越しにしか火が見えないものの
小さくても充分主暖房装置になる。
薪は地域によっては入手が難しいところもある。東京なんか特に。
桃畑が広がる春日居町は古くなった桃の木を伐採したときに
廃棄される木を知り合いから譲っていただくことができる。
桃の木は油分も少なく、薪にはもってこいの燃料となる。
去年の冬前に原油代が高くなったときはありがたさひとしおだったろう。
この日は近所の軽トラを借りて、2~3分山に向けて走り、
山の中腹から薪を移動するという作業。
すでに丁寧に長さを揃えて切ってくれてあったので
その後の作業が大助かり。我々は荷台にガンガン載せるだけ。
とはいえ、家の駐車場から庭の奥までネコ(一輪車)で運び、
壁のように積み上げるのは一苦労。
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下の方に見えるまだ断面の茶色いところが今回運んだ物で
上の方のグレイの断面は去年運んだ物。
乾燥したものから使うためだ。
この薪の壁は建物の壁によりかかっているわけでもなく、
敷地境界を流れる小川沿いに、自立している。
幅3m、奥行き40cm、高さ1.5mぐらいの薪の壁だ。
設計をする身として、何とも不安定で不思議な構築物なのだが
冬になって薪を運ぶときまでしっかり立ってくれている。
家庭菜園をしている山梨の家の庭にはこんな壁が
3カ所はできあがっている。
若いもの3人で半日作業。それもすでに切ってある場合だ。
伐採からやるなんていう場合は、途方もなく大変なものだろう。
燃料代が安くなるためには相応の労働が必要なのだ。
定年後にしかできないことだね、こりゃ。
ちなみに小川はこんな感じ。
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盆地ゆえに小川は網目のように走っていて
この家の場合、敷地境界は小川です。

太陽光発電について勉強する

29日、「太陽光発電・太陽熱利用促進シンポジウム」に参加した。
設計の中に太陽光発電を取り入れた実績がまだなく、
設計者としての情報収集、
付けたいと思っている人がどのくらいいらっしゃるのか、
行政補助金の現状などをまとめてリサーチできる機会になった。
補助金の状況を見ると、この4月から国と東京都合わせて
1kw当たり17万円に増える。
区によってはさらに独自の補助を出すところもあり、
今年から数年はまさに太陽光発電は2度目の急成長期になるだろう。
さらに発電した電力の買取金額が倍額程度になる案も
国は検討を始めたらしい。これが決まると、かなり爆発的に
太陽光発電設置希望者が増えるだろう。
増額した分の費用負担が電気料金に反映されることに
なるだろうけど、中東から石油を買って火力発電を増やすよりは
日本の中で自給するという方向に少なからずなるのだから、
インフラとしても安定度が増すことになっていいと思う。
当日のパネリストには環境に関するNPO法人を運営する方が
数人出席されており、それぞれにとても魅力のある活動をされていた。
日本の太陽光発電は個人住宅の割合が圧倒的に高く、
世界でも例がない。これは儲かる仕組みがあるから増えているEUとは
異なり、日本人として誇りに思ってよいことだ、
と語っていた都築さん。
過去と現状を肯定的にとらえたうえで現在の活動があることが
とても素晴らしいと思った。

エコライフ勉強会 NO,1-地中熱ヒートポンプ

今年の1月、地中熱を利用したヒートポンプの実例を見学する勉強会を開催しました。
エコライフのための建築・住宅を作りたいと常々考えています。
そこにはデザインだけではどうしても解決できない技術や素材の知見が必要になります。
小規模な設計事務所であっても適材適所の引き出しを用意しておきたいもの。
それもカタログやショールームにあるものではなく、
実体験や現物としてどういうものなのかを知っておかなければ意味がありません。
そこで勉強会というかたちで、ひょんなことからお知り合いになれた
ジオシステムの高杉氏を講師に、勉強会を開催したのです。
声をかけたのは、知人の建築家数名。
ビルが小さいので10名まで限定の勉強会でした。
エアコンで空冷式とか、水冷式と言う言葉を聞いたことはありませんか。
今の主流は空冷式です。エアコンには室外機がありますが、
あれは外の空気から冷たい熱や暖かい熱を取り出しているのです。
室外機の排気は冬は冷たく、夏は暖かくなるのはそのためです。
ヒートアイランドが起きる原因の一つがこの空冷式のエアコンです。
じゃあ空気から熱を取るんじゃなくて、他の方法はないの?
その一つがこの地中熱ヒートポンプというものです。
ヒートポンプとは熱を作る機械のことで、室外機に入っています。
井戸水が年中同じ水温なのと同じで、土の中も温度は一定なので、
冬は外気より暖かく、夏は反対に冷たい。
そこで地中に穴を掘って、不凍液を循環させることで、地下の熱を利用しようというもの。
循環するのが水なので、室外機としては水冷式のカテゴリーに入る。
見学したのは港区にある事務所ビルの改修の現場。
駐車場スペースを利用して、地中に穴を掘り、屋上にある
室外機まで不凍液を循環させています。
エコライフ勉強会090116-00
マンホールのようなところから、地下へ管が延びてる。
エコライフ勉強会090116-01
寒い日でしたね。
屋上に不凍液のタンクが設置されています。
エコライフ勉強会090116-02
正面に見えるのが、室外機=ヒートポンプ。
この事例の場合は地中熱を利用した水冷式に、空冷式のシステムも
併用しているので、背の高いヒートポンプでした。
高杉さんの説明によると、日本ではまだ採用された事例が少ないので
どうしても工事コストが高くなってしまって
採算が合うのは20年程ということ。
驚いたのが、このシステムが最も普及しているのがアメリカで、
日本の数千倍のエネルギー量を地中熱からとっているということ。
ヨーロッパや北欧がそこそこ普及が進んでいるのは想像つきましたが
アメリカが一番だとはね。日本はかなり遅れているようです。
今年の政策では太陽光発電に対する補助金が復活するようですが、
空の狭い都市部では太陽光の恩恵を受けるには限界があるように思う。
詳しいことはわからないけど。
それよりは、都市部でも地中熱は等しく享受できるのだから
このシステムがもっと普及するといい。

燃料電池ってなに

燃料電池ってコトバは知っていたけど、実物を見ないと
頭に知識が入ってこないタイプなので、見てみたいとずっと思っていた。
それが今年に入って、見るというかちゃんと説明してもらえる機会が
あったので行ってみた。
宇都宮のSUMIKAprojectと同じ東京ガスさん。
北千住のテクノハウスに行ってきました。
本当はこっちが最初で、「SUMIKAも見たい~」と
騒いでいたら、ちゃんと企画をしていただけたのでした。
燃料電池の話。
燃料電池
モデルハウスで写真をバシバシ撮っていたら、
撮影は禁止です~、と最後の方になって言われたので
今回はネットにある画像ですが、実物もこんなものでした。
エコキュートの給湯タンクと室外機のセットとほぼ同じサイズ。
これで電気を作るわけです。熱が出るのでお湯も作れる。
燃料は都市ガス。
燃料電池というシステム自体は都市ガス以外にもいろんな
燃料があるようですが、
H2+O→H20
という空気中の酸素と、用意した水素を化学反応させて
水を作るときにできる電気と熱を利用するのが一般的らしい。
詳しくはWikipediaででも。
見学時はお値段未定でしたが、今は公開されてますね。
346.5万円也。
外車が一台買える値段でございます。
いくら電気とお湯作るからと言ってもまだまだ高い。
液晶テレビとかハイブリッド車のように
ある程度の数が売れれば安くなるんでしょうけど、
住宅ものは限りがあるでしょうね。
エコに関する設備は今のところ補助金がないと
設置数に拍車がかからないのが実情でしょう。
自家発電はエネルギーの分散化として効率がいいことは
わかっているので、燃料電池はその最有力候補のはず。
今は高くても5年後ぐらいには今のエコキュートぐらい
一般化しているのではないかと想像します。
この見学会もPanasonicの建築相談会メンバーと行ったのですが
建築家の一人が、
「電気は作ることができても貯めておけない。すぐ使わないといけない。
ガスと水は止めて、使わなくても問題ない。そこが大きな違い。
これからは電気を作ることより、電気を貯める技術の開発が大事だ。」
と言っていた。
なるほどナー。
携帯電話にしてもハイブリッド車にしても
充電池の進化がないと進まなかった技術ですからね。
それと説明を聞いていて不思議だったのが
もともと無臭のガスにわざわざ臭いをつけて供給しているのを
燃料電池ではさらにその臭い元を取るために結構な装置が
入っていることでした。化学反応に邪魔らしい。
だったらガスメーターに臭いをつける装置を付加するとか
別の方法にすればいいじゃん、と思ったのでした。