「シホウニワの家」オープンハウスのお知らせ
この度、私どもが設計監理を行ってきました木造平屋の「シホウニワの家」が竣工を迎えました。お施主様のご厚意により見学会を開催させて頂くことになりましたのでご案内申し上げます。
バリアフリーで風や動線の抜けが良いシンプルなプランに角度をずらした屋根。外観からはイメージできない複雑な内部空間が庇と壁に囲まれた4つの半屋外空間「シホウニワ」に繋がります。内から外に伸びる庇や壁は外部を緩やかに仕切り、そこにしかない風景を創り出します。大きなロフトも魅力の一つです。
遠方ではございますが是非ご高覧の上、ご指導ご批評いただければ幸いです。ご連絡いただいた方に詳しい案内をお送りいたしますので、下記メールまでご連絡ください。
日時 :11月17日(土) 11:00~17:00
11月18日(日) 10:00~16:00
場所 :山梨県山梨市上栗原(山梨市駅より車で12分)
連絡先 :info@connect-arch.net 見学会のお申し込み
カテゴリー: シホウニワの家(平屋)
山梨市の住宅15 板塀塗装
今日は隣地境界側に立つ板塀の塗装をクライアント自ら行いました。
杉板にキシラデコールを二回塗るのですが、キシラデコールのような含浸系の塗装は材の赤身、白身によっても色乗りが違ったり、刷毛むら、タレ跡などが出るので、プロでも厄介な塗装。塗りムラを楽しめる人なら、ある意味素人仕事の方がムラを気にせず、しかも思い入れのあるものに仕上がるのかもしれません。
今日はクライアントのお父さんまで登場し、天候の良さも手伝って、予想の倍のペースで進みました。味のある板塀になりますよ。
山梨市の住宅14 内装色プレゼン
山梨市の住宅13 ロフト
山梨市の住宅12 断熱工事
山梨市の住宅11 コンセント確認
山梨の住宅のコンセント、スイッチ確認。
間仕切りができつつある段階で、一部屋一部屋使い勝手を再点検。
建具・造作家具・設備などの配置を確認しながら展開図と照らし合わせる。
コネクトの契約図にはコンセント、スイッチ全てを寸法込みで書きこんであり、
実施設計時に一度は説明しているので、
クライアントにとっても現場で再度の確認をすることになるため、
あれこれと悩んで変更が多く生じることはありませんでした。
今日の変更箇所は、6歳になった誕生日に息子に買った金魚の水槽を
置く場所のためにコンセントを追加したり、
書斎コーナーの電気製品のためにコンセントの口数を増やしたり、ということだけ。
リアルな生活をイメージしながらの打合せなので
お互いに何となく穏やかな雰囲気で進めることができました。
日曜日で職人さんがいなかったこともあり、
お昼ごはんは私の提案でお弁当を買って、
風の抜ける軸組みの家の中で食べてみました。
仕上がってしまうと隠れてしまう柱・梁をじっくり感じるにはいい機会。
屋外は熱中症になる暑さですが、屋根があって風が通るだけで
心地いい場所になることが実感されます。
しばらくすると近所のこども達がやってきて、クライアントのこどもに声をかけて
となりのぶどう棚の下で一緒に遊び始めました。
引っ越してきたら友達になるであろうこども同士、
ちょっと前倒しの知り合う時間にもなりました。
山梨市の住宅10 屋根下地
山梨市の住宅09 デザートとお手紙
山梨市の住宅08 上棟式
昨日は山梨市の住宅の上棟式をクライアントの好意で行いました。
儀式的なものでも、ご近所に来ていただくわけでもなく、
現場の職人とクライアントの気持ちを一つに向け、高めるための
交流の場として開きました。
いろいろな工務店と話をすると、地鎮祭や上棟式といった儀礼的なものを
行う現場は少なくなった、と聞きます。
でも私は今後、少なくとも建築家に住宅を頼む方の場合は
儀礼的なものを進んで行うようになるのではないか、と考えます。
どちらが良いということではありません。
建物に少しでも予算が向けられれば、
それだけ満足度も高いものが提供できると思います。
しかし住宅は個人が買い物をする超高額商品でしょう。
さらに耐久消費財の中で、現地生産、一品生産から抜け出せない
唯一のものでもあります。
食料品や洋服などの日用品であっても、原料は何か、作った国どこか、
誰が作っているのかを知って買おうとする行動は当たり前になりつつあります。
可能であれば住宅もそのようにして手に入れたい、と思うのは必然の流れ。
どういったものを使うのかは、建築家がひとつひとつ説明できます。
あとは誰が作ったかを知る機会として、上棟式はとても良い機会だと思います。
建築家が現場監理をする、ということは誰が作ってもあるライン以上のものを
提供できることではあるのですが、やはり作るのは職人であり、現場監督です。
全員ではないものの、主要な職人の顔を知ってから作られていく住宅、
というものに価値を見出すクライアントは増えていくように思います。
山梨市の住宅07 配管の維持管理
山梨市の住宅では、将来の給排水管の維持管理を簡単にするために
我々にとっても初めての2つの方法を採用しています。
ひとつは、排水ヘッダー(上の写真)。
給水ヘッダーは以前から使っていましたが、排水にもヘッダー配管があることは知らず、不勉強でした。
もともとは、排水管が基礎を貫通する場所が複数カ所になるのが
どうもいただけない、と感じていたところから排水ヘッダーに行きついたのです。
排水を屋内でまとめることで、排水の基礎貫通を1ヶ所にできる。
これまでは、洗面、浴室、キッチン、トイレなど少なくとも4ヶ所は基礎貫通していたわけですから、
躯体への影響が最小限に抑えられているといえます。
もうひとつは、基礎貫通キット(下の写真)。
黒い排水管が基礎に入るところで、外周がグレイの配管でカバーされています。
さや管、と言われるもので、もし排水管を交換することになっても、
さや管(グレイ)と排水管(クロ)は別物なので、交換が容易になっているのです。
設備設計の人と話をすると、木造であろうとRCであろうと配管を躯体に
埋設するのはダメ!と言われます。
建物が長期間維持できるとしても、設備は数十年で必ず更新するから、
埋め込まれていては躯体を壊すことになるからなのですが、
設計段階でよく検討できていないと、現場でどうしても埋め込み配管しか選択肢が
残されていないなんてことになりかねません。
コネクトの理念の一つでもある「世代をつなぐ-多世帯住宅」を実現するためにも
我々はこのような配慮をして設計を進めています。