壁掛けエアコンの隠しかた


住まいの中には必ずあると言ってもいい設備、エアコン。
天井が高くなったり、スッキリした空間を作ろうとすると、悩ましい姿を現わす設備、エアコン。
お金をかければ、天井内に入れる天カセ、とか床下空調など方法はいくらでもありますが、見た目に多少目をつぶれば、費用対効果の良い空調機器は壁掛けエアコンなわけです。
完全に隠してしまうことは無理でも、少しでも存在感を隠したい。ということで、写真の事例では、壁に横長に連続した吊り戸棚の一部をルーバーにして、その奥にエアコンを仕込んでいます。
フィルター清掃のために、着脱式にしてあります。
実はこの事例では失敗があります。手の届く高さの吊り戸棚としているので、自ずとエアコンの高さも低くなってしまいました。200ボルト電源の大空間用を設置。ペンダント照明の位置がテーブルなので、近くの席はさすがに冷気暖気がキツイのです。
検討中の方は、椅子の配置と高さにも注意して決められると良いと思います。

話しっぷり

最近ミニセミナーで、こんな感じで真面目に?お話しすることが多くなっております。
どんなふうに見えてるんだろうと思って、写真を撮ってもらいました。
「建築家のリフォーム実例」的な内容でしたが、
そこそこ聞いておられる方も多かったので、良かった。
目指す話しっぷりは、たまには笑いが起きるようなお話。
まだまだ修行が足りておりません。
頑張ります。

ファブラボ展示会

昨日は汐留で相談会。
朝からフヒーってくらいしゃべり続け、のども痛くなって
さて帰ろうという頃になってからフェイスブックの自分の投稿欄を見ると
大学の先輩、浜中さんからコメントが。
「新橋にいるからよかったら~」
最近休みがないし、帰ろうかな?と思って周りを見たら
コメントに合った新橋ビル。
これも運命ですな、とエレベーターを上がってゆきました。
浜中さんは卒業制作を連日お手伝いさせていただいたり、
サークルの幹事をされていたり、という間柄。
道でばったり会う、講習会で会う、といった偶然も多い方。
今回もすぐ近くにいた、というのは何か引き寄せるものがあると信じております。
前置き長くなりましたが、
拝見したのは、浜中さんが設計事務所の傍ら取り組んでいる活動について。
3Dプリンター、レーザーカッターを使って、オリジナルな
1ピースを作れる環境をラボとして開放しています。
ちょっとパソコンが使えるような人であれば、
世の中にないものが作れる、というちっちゃいけど面白い工房を
お持ちです。
そこで作ったものや、ラズベリーパイを組み込んだロボットを展示してあります。
CNCで合板を加工して作ったスツールも。
精度良かったな、この椅子。
言葉で書くと面白さ半減です。
何か引っかかる部分がある方はぜひ一度足を運ばれては。
来週末までやっているそうですよ。

老舗設備事務所

20141209082616791.jpg

老舗の風格にしびれる!
今日は大田区の設備事務所、テーテンスへ打ち合わせに行ってきました。
歩道と車道に挟まれたの細長い敷地に、細長~く建っている建物が特徴的。
1枚目の写真です。
ホームページにも載っている、気になる建物で
以前から行ってみたかったところでした。
ドイツ人の技術者テーテンス氏が創業し、今年で100年!の会社でした。
建物だけでなく、社名ロゴ、階段、タイル、受付の応対の雰囲気までもが、ザ・老舗。
大井町線沿線の雰囲気そのまま、いい味出していましたよ。
もちろん打ち合わせもバッチリ。
あれこれと指南いただき、方向性が見えました。
打ち合わせ最中に、脇目キョロキョロしていたことはナイショです。

座高円寺



近所の名建築を見に、座高円寺へ。
伊東豊雄さんの設計で、数年前にできたもの。
隣駅だけに、散歩がてら歩いて行って来ました。
アプローチ側からだとわかりにくいですが、
電車で通過中にみると、鉄板に丸穴が空いた外観が可愛らしい建物。
さほど広くない土地に、地下をたくさん掘って、劇場としての機能を埋め込んでいる。
訪れてみて心地良かったのは、外壁以外に装飾がなく、
箱として割り切り良く作られているところ。
観客席は床が合板で階段状に作られていて、
椅子はスチールのパイプ椅子が置かれているだけ。
気軽に舞台に集中できる環境が整っている感じでした。
またぜひ訪れたい場所です。

建築家31人×3works vol.9 ご来場ありがとうございました


6月の初日から4日間開かれた模型展には
数多くの方にご来訪いただきありがとうございました。
コネクトとしては昨年から参加している31会ですが、今回は二つの初めてが重なりました。
会としては初めての横浜開催。コネクトとしては初めての会場構成担当。
メンバーが皆建築家ですから、会場のプランに関しては
もめにもめてたいへんでした、というのはウソですが、
それなりに右往左往しながら進めた部分もあって
勝手ながら思い入れの深い模型展になりました。
会場はシンプルな良い展示空間になっていたと思います。
おかげさまで多くの方とお話しすることができ、
また刺激もたくさん受けることができました。
下打ち合わせのために中野から何度か赤レンガに通ったおかげで、
横浜のまちづくりの素晴らしさも実感できました。
何回か続けてみて、真剣にいえづくりを検討されている方はもちろん、
模型展自体が好き!という方がいらっしゃるということに気がつきました。
マイホーム妄想家とでもお呼びすればいいのか、
これらの方々はいつまでも終わることのない、いえづくり大好き人間だと思いました。
年に3回程度の展覧会なので、毎回全ての模型が変わるわけではないですが、
1年に1回ぐらいは足を運んでいただくと、
様変わりした展示を見て、楽しんでいただけるのではないかと。
こういう模型展ファンの方も大歓迎です。
またぜひご来場下さいませ。
次回は9月に新宿での開催を予定しています。
詳細が決まりましたらまたお知らせいたします。
本当にありがとうございました。
建築家31人の会
http://kenchikuka31.net/

船橋の保育園05 外断熱


P1190768.jpg
天井のたかーい回廊が並んでいるようでおもしろかったので思わずパチリ。
現場の屋外に巨大な豆腐のようなものがいくつも積まれていて、
よーく見るといろんなパーツにカットされている発泡スチロールでした。
これは外断熱用の材料をレーザーカットして、抜き取った残材です。
サッシと接するところをこのように面取りして、柔らかい印象に仕上げています。
コンクリート造の外断熱はパッシブなエコ技術として優れているのはもちろん、
コンクリートに熱を当てないので躯体の劣化を抑える意味でもとても有効な方法です。
これから入る園児の孫の代まで建物が長生きできること間違いなしでしょう。

ひと段落

ますほの設計がようやくひと段落つきました。
クライアントに印を押した図面を一式提出し、今確認してもらっている最中。
図面をまとめるには机にへばりついてないといけないのですが、
おかげで体力は落ちるし、季節はかわるし、これでこの夏大丈夫か?
という状態です。まずは体力を何とか回復せねば。
先月からジョギングをスタートしていました。
近くの平和の森公園をぐるぐると廻るカワイイものですが、
何事も継続できる範囲で、なんて思っていたら、
やっぱり設計の最後はジョギングすらしてる余裕は無いものです。
自転車に乗って遠出したいな~。

CASBEE講習会

CASBEE戸建の講習を受けに横浜へ。
環境に配慮したデザインしますよ、といっても客観的な指標がないとクライアントが評価しづらい。
そこで2年前にできたCASBEEシリーズの、まずは住宅向けのところを知っておこうということ。
CASBEEとは国と業界と研究者が主体となって建築物の総合的な環境性能を評価する
システム作っていて、新築のビル・住宅から改修、既存建物などの企画段階から数十年使ったあとに壊すところまでを評価しようというもの。
その住宅版がCASBEE戸建。
講習を受けてわかったことは、総合的な評価方法なので、設計者としては良い面と悪い面が
あるものの、模型を作るのと同じで、設計ツールとしてはとても有効なモノだなあというものでした。
例えば、まちなみ・景観へ配慮するとポイントが入る項目があったり、
躯体の劣化性能を2世代くらいは持つものなのか、3世代くらいは持つものなのかで
ポイントが変わってきたりする。
反面、クライアントの生活スタイルに合わせてプランが良くできている
なんていう項目は評価対象ではない、というかそんなのは客観的な指標には入らない。
これが普及してクライアント側から求められるような時代が来るといい。
でもしばらくは評価システム自体を説明するところからやらないといけないんだろうな。
帰りは新宿世界堂で模型材料を買いに。
学生が、この板500円もすんの~、と話してる横で1万円以上の大人買い。
仕事だから大人買いとは違うか。
でもなぜか気分良く店を出たものの、あまりの重さに中野駅からバスで帰りました。