はや一年


昨年の連休前に町田の保育園のお話しを頂いてから、はや一年。先日、仮設園舎にこどもたちが引っ越してガランとした旧園舎で施工会社のための現地説明会を行いました。
まだまだ現役と思っていた建物も、ひっそりしたところで見ていると、床の不陸や塗装の剥がれなどが歴史を感じる味を出していました。
それにしても、こどもがいない保育園はひっそりしています。
さあこれからあと一年。連休後に決まる施工会社と一緒にさらに良い建物にするために奮闘したいと思います。

町田の保育園09 もうすぐお引っ越し


園舎の近くに、仮設の保育園ができました。
役所検査、施主検査などを経て3月末ギリギリのタイミングですが
引き渡しになると思います。
厨房機器などは既存のものを移設して使うので、
さっそく昨日は移設していました。
こどもたちのお昼ごはんはどうしているのかと思ったら、
給食センターからお弁当が来ていました。
こどもにとってはそれも楽しいかも。
保育園は春休みなどないので、3月31日までは旧園舎で過ごし、
翌日からは仮設の園舎に通うことになります。
荷物の引っ越しはどうやってされるんだろうか、狭いお部屋に荷物が入りきるのだろうかと
心配事は尽きないわけですが、
我々の本園舎の設計もあとひと山乗り越えないと落ち着きません。
こどもたちに楽しんで使ってもらうために、もうひと踏ん張りがんばって進めますよ~!

町田の保育園06 プラネタリウム試写

町田の保育園にはプラネタリウムがあります!
といっても移動できる簡易なもの。
設計当初は詳細なヒアリングもできなかったので、本当に?と思いながらドーム天井を作って
本格的な機器を設置するプランにしていましたが、初期投資と運用する人材の少なさを考えると
もったいないということでいくつかの簡易なプラネタリウムを試写して、決めるもらうことに。
まずは五藤光学のNEX。専門メーカーらしいプラネタリウム然とした容貌に期待すること大。

合わせて空気式のドームまで持ちこんでいただいてセッティング。
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人間とは大人になってもワクワクするところは同じで、
ホールにこんなものが出現するだけで楽しくなってしまう。
ホバークラフトのように押すと移動するのもまた楽しい。
膨らんだところで、大人20人弱が中に入って試写を堪能しました。
そしてもう一つはこの、ホームスター。
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フラットな天井に映写するタイプの家庭用プラネタリウム。
今回は田邉さんがレンタルして持ってきてくれました。
いつもの会議室の天井に星空が映るので、ドームのような囲われ感が無いため
期待が膨らむというものではありませんでしたが、
星一つ一つが美しい。
天の川が本当に星の集合になっているところまで再現できていて、
じっと見ていると、本物の空を見ているようでジワジワと感動が生まれます。
さてどちらのプラネタリウムになるのか、楽しみです。

町田の保育園05 模型で検証


案が一つに決まってから、再度現況の保育園を見学に行ったり、0歳から5歳まで各年齢担当の保育士に意見を聞いたりして、さらに良い空間にすべくヒアリングを繰り返しています。
設計はこのヒアリングなしに進むことはないのですが、同時に設計している空間がどう感じられるのかを検証する作業も進んでいます。
打ち合わせ資料の主なものはやはり図面。メールで送ることができたり、コピーをとって複数の方に配布できたりする、ベースとなるもの。
図面に加えていつも作るのが模型です。クライアントにとって模型は実物をスケールダウンした夢のある対象だったりしますが、設計が進んでいる段階の我々には実物を作るための検証道具に過ぎません。材料がどこで切り替わるのか、窓の向こうの風景は何があるのか、プロポーションは良いか、などなど。二次元の図面がある程度できて一安心していても、立体は別物。考えていないことを正直に突き返してくれます。
その意味では自分で模型を作るのがベストなんですが、現実なかなかそうも行かず、アルバイトに手伝ってもらうこともしばしば。今回は丸一日時間を作って、1/100の模型を作ることができました。大枠の空間の骨格がうまく行っていることを確認しつつ、浮き彫りになった課題もまだあることがわかりました。こうして設計作業は進んで行きます。

町田の保育園04 可能性を探る


プロポーザルで選ばれてからじっくり腰を据えてお話を伺うと
与件が少しずつ追加、変更していくもの。
そこでもう一度仕切り直して、敷地と建物の関係、動線の考え方などを
整理した複数の案を提示してプレゼンテーションしました。
新しく提示した3つの案を含めて模型を並べてみると、一つのプロジェクトでも
いくつもの可能性が見えてきます。
その中で運営される園の方針がうまく形になった案が見つかり、
クライアントにも喜んでいただくことができました。
さあ、具体的な設計内容を詰める作業が始まります!

町田の保育園03 一日見学


昨日は設計中の町田の保育園におじゃまして一日見学。
何よりも驚いたのが、園児の落ち着いた様子。
「ひとりでできるように手伝ってください」という標語が掲げられているように
こどもの自主性を大事にする教育方針が実践されていて、
朝の自由時間にこどもがひとりひとり好きな教材をつかってもくもくと作業している。
写真は世界地図に色塗りをして国の名前を覚えている年長さん。
登園後、10時半くらいまでこの状態が続くらしい。
普通なら数人が駆けまわっていたり、我々見学者の大人が入って行ったら
足元にひっついてきたりするものだが、誰一人としてそのような子がいない。
これを園では「お仕事」と呼んでいるが、やっと理由がわかったような気がする。
空間は子供の自主性をはぐくむためのサポートができるようでなければいけない。

町田の保育園02 仮園舎敷地探し


梅雨の晴れ間に仮園舎について打合せ。
敷地内に建てるのはいろいろ問題がありそう、例えば他の場所で。。。
と田邉さんがたまたま見た空き地の話をしたら、その場で地主さんを探して
「今からお会いできますか?」と電話までしていただきました。
良い意味でテンポよく話が進んでいます。
打合せを中断して向かったのが写真のような丘の上。
雑木林の木に囲まれた仮園舎の敷地候補の場所は、子供たちにとっても良さそう。
園のスタッフと一緒に、丘を下って地主さんの家に向かう途中は
丘の中腹に菜園を耕しているおじさんがいたり、
小川がちょろちょろ流れていたりと
豊かな武蔵野の自然が残っている、いい場所でした。
インフラはある?そもそも建てられる用途地域?など
これからテクニカルなところを詰めて、実現の可能性を探っていきます。

町田の保育園01 プロポーザル通過


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我らの事務所名がコネクトになる前からお世話になっている田辺計画工房
ブログにも書かれていますが、町田にある保育園の建て替え計画のプロポーザルに
田邉さんと共に参加させていただき、結果クライアントのゴーサインをいただきました!
提案までが短期間で、ある意味充実した時間でした。
というのもよせばいいのに3つも案を作ってしまい、連休は模型作業などで飛んで行きました。
世の中が休んでいる時期に仕事をすることが多い職業ですが、
良い結果になって一同ハッピーです。
開園は2年後の4月。もう一度与件を整理し、リ・デザインがスタートしています。
保育園といえば、この4月にオープンした船橋の保育園は近いうちに
オープンハウスをする予定です。
ブログでも案内しますので、よろしければぜひ。