鎌倉と坂倉準三展

お盆明けの1週間はいつにも増して濃密にお仕事させていただきました。
人が来たり、打ち合わせに出かけたりが多くて、ブログの更新ままならず。
昨日は鎌倉方面へ行くことになり、たまたまできた仕事の合間の時間に
県立美術館へ坂倉準三展を見に行くことに。
これはグラフィックデザイナーから、「行くべき」宣言を受けていた展覧会。
遠いなあ、時間がないなあと思っていたら、仕事の用事がセットになって念願かなったもの。
ちなみに、こういう巡りあわせを「コネクト」というんだろう。
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展覧会は質・量とも素晴らしいものでした。おススメです。
ジャン・プルーヴェの住宅システムを木造で再構築したものが存在していたのは驚きでした。
帰りに美術館を見ながらぐるっとしてみると、こんなものが。
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いまでは簡単に作れない人研ぎの水飲み台。フォルムが丸っこくて愛らしい。
坂倉というとモダニズムの大御所ですが、こういう人の手に触れるところとか
ファサードの一部、建物の足元の塀といったところにデザインの遊びがある。
建物を設計していると、機能とかプロポーションといった理性的なところをまず考えてしまいがち。
しかし名建築といわれるものには、十分な理性をもった骨格と共に必ず遊びがバランスよく
混ぜられていて、そこが人に愛される、長く使われる建物になる所以なのだと思う。
コネクトの理念でもある「長く使われる」建物に必要なものを再確認させていただきました。

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