甲府の家のスケルトン改修12 1年検査

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過日の台風のように、住まいは1シーズンを経て初めて見えてくる不具合があるもの。
そのために竣工1年後をめどにもう一度検査をしています。
昨日は甲府の家。
うれしいことに、クライアントから住み心地が良いと評価をいただきました。
内外観見てまわりましたが、目立つ不具合はなく、安心しました。
外装がモルタルにリシン吹付け、内装がボードに塗装が主な仕上げです。
湿式と分類されるこうした仕上げの場合、
建物が地震や乾燥収縮などで動いたことによって窓廻りに現れがちな
細かなヒビが全くと言っていいほど見当たりません。
築40年近いので、新築のように地盤が締まって動いたり、
躯体が乾燥して動くようなことがほとんどないからだろうと思われます。
古い建物ではあるのですが、スケルトンにして基礎と耐震壁を補強したので、
以前よりも構造的な安定性を増すことができる。
もちろんデザインは全く別の建物のように生まれ変わる。
その上で不具合も起きにくい。
スケルトン改修の良さ、可能性を実感しました。
写真にあるテーブルはクライアントの古くからの友人である、
木工家、荻野雅之氏の作。
音楽のある生活をしたい、という言葉に触発された弦楽器の形のテーブル。
全体がラウンド形状をしているので、どこからでも集まりやすいことと、
真ん中がくぼんでいるので、主人が酒を注いだりしてもてなすのに都合が良いという
機能性を兼ねたデザインになっていて、秀逸です。

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