今週末 吉祥寺キラリナで。


今週末の金土日に吉祥寺キラリナ4階のキラリナ広場で「つくってはいる展」を開催します。


ダンボールを使ったパーツを立体的に組み合わせて、
身体が入ってしまうような大きなものを作ったり、
巨大なオブジェのようなものを作ったり、
自由に遊んでもらえるワークショップです。

こども向け、こどものココロを持った人向けのイベントです。
中央線ケンチク会のホームページから予約サイトにアクセスしてもらい、
事前予約をしていただくと確実です。
材料代として500円をいただいています。

ワークショップの終わりには素敵なプレゼントもありますよ。

日時 8月24~26日 10時~18時
場所 キラリナ京王吉祥寺4階キラリナ広場

墨出し確認 @それぞれの居場所をしつらえた中庭のある家

木造、鉄骨造、RC造など構造に関係なく地面を掘って、
建物の重さを地面に伝えるための構造体を作る前に、
写真のような平たくならした面を作ります。
これを、レベルコンクリートとか、捨てコン、と呼んでいます。
鉄筋のないコンクリートです。
掘る前段階の「縄張り」の段階では敷地と建物の位置を確認しましたが、
レベルコンクリートでは名前の通り高さの確認も重要です。
基準になるのは、敷地の外にあるマンホールのふたなどが一般的。
この現場の場合もマンホールのふたでした。
コンクリートの表面には設計図面にある通り芯が書かれていて、
敷地境界からの離れももう一度確認します。

縄張り確認 @それぞれの居場所をしつらえた中庭のある家


建物の位置を図面と間違えずに建てる。
簡単そうなことですが、
敷地が整形でなかったり、
再度測量してみたら、敷地形状が異なっていたりするもの。
設計の段階でどこの寸法が大事なのかを現場や職人さんに伝えています。
多くは厳しい側の隣地からの距離が基準になりますね。
工事の時期によっては、暑過ぎてボーっとするから間違える、なんてことも。
やり直しのきかない位置決めにはやはり立ち会いが必要ですね。

渋谷駅の改修現場を見ながら記憶の継承について考える

 

建て替え最中の渋谷駅。
もともと東横線の渋谷駅のあった付近。
一度解体されたはずが、懐かしいボールト屋根が復活しているのかも?
という写真が撮れました。
東横線は現在では地下に潜っているので、駅舎が復活しても電車はここに来ないのですが、
記憶に残るカタチが継承されることは良い事だと思います。
住宅の場合でも、建て替え、リフォームの計画時に残したいモノ、
大事にしたい景色をまず考えます。
木造の梁を上がり框に再利用したり、透かし欄間の細工を建具に挟み込んだり。
木造住宅の場合は再利用できる部材が必ずあります。
またすっかり建て替える場合であっても、
リビングからの景色は同じものが見えるようにしたり、
風の流れを考えて窓の位置だけは同じだったりします。
そこには家族の記憶を継承したり、
居心地に直結する場所の記憶を継承したりする意味があると考えています。
あたなの家なら何を残したいですか?

地鎮祭 @それぞれの居場所をしつらえた中庭のある家

 

建物を着工する前に行う祈りの儀式、地鎮祭。
これから始まる工事の安全をお祈りするものなので、
工務店や職人さんにとってはぜひにでもやっておきたい節目の儀式です。

ところが地鎮祭、上棟式、オープンハウス、といったものは
工事見積もりには費用が含まれることはありません。
やってもやらなくてもいいことになっています。
施主の考え次第、という訳ですね。

とは言いながら、それぞれに理由があってのイベントなので、
私としてはやることをオススメしています。
それぞれに開催して欲しいひとが異なります。
地鎮祭は工事の安全を祈念するので、主に工務店がやってほしい。
上棟式はこれから始まる工事の職人さんひとりひとりと
良い関係を築くために、主に施主にとって開催すると竣工後のメンテナンスを含め
顔がわかって何かと良いのではないか。
オープンハウスは主に設計事務所が開いてもらいたい。
といった具合です。

施主の知人に神主さんがおり、その方に来てもらいました。
テント、砂、縄、足場確保の為のムシロや合板を工務店が用意。
神棚用の木製台は神主さん。
米、酒、塩、魚、野菜といった供え物は施主が用意しました。

180730池田邸地鎮祭02 
よっぽど天候が荒れない限りは日取り(六曜)優先で開催日を決めます。
六曜と関係者のスケジュールを調整して日程を決めるので、
地鎮祭の日程は数カ月前から決めることが多いですね。
先勝先負大安の日を選び、
友引仏滅赤口は開催しないことが一般的。

気持ちも新たに現場監理を進めてまいります。

段ボールを使って作ってはいる展 @吉祥寺キラリナ広場 中央線ケンチク会

中央線vol11 ポスター表/OUTLINE-2

2018年8/24(金)~26(日)
キラリナ京王吉祥寺、キラリナ広場にて
第11回イベント「ダンボールでつくって入る展」開催します。

おととしのテント展、
昨年のケンチク女子展につづき、
今年も楽しいことやります!
今回はこどもたちが主役です。
ダンボールを使って、身体が入ってしまう大きなものをつくろう!
というワークショップを開催します。

ワークショップの参加してくれた人には
会場で使ったもののミニキットをプレゼントします。

西荻窪でやった時の模様です。

参加希望の方は「中央線ケンチク会」のホームページから
予約サイトのリンクがありますので、そちらをご覧ください。
中央線vol11 ポスター裏/OUTLINE-2

リフォームセミナー 9/16@パナソニックリビングショールームさいたま

子育てを終えて、部屋があまってしまった。

冬、寒い浴室を狭い脱衣室と共になんとかしたい。

そんなお悩みをお持ちの方にお伝えするリフォームのいろは。

建築家と一緒なら耐震性や断熱性もアップさせながら、

大胆なリフォームが実現できます。

具体的な実例をもとにお話しします。


建築家が語る~リフォームのいろは~

「間取りを変えて大胆リフォーム」

 

開催日時:2018年9月16日 ●●時~

開催場所:パナソニックリビングショールームさいたま


無料のセミナーです。

開催時間はまだ決まっていませんので、後ほどこちらでもお知らせします。


長い間お世話になっているさいたまショールームで久しぶりに

セミナーを開催することになりました。

さいたま新都心駅前から与野駅近くに移転し、新しくなった

ショールームを見学がてら聞きに来ていただいてもいいですね。


当日は人数に合わせて場所を選ぶ予定です。

少人数なら一方的にお話しするというよりは、

みなさんの疑問やお悩みを最初に伺いながら、内容を変えていく予定です。

写真は少人数の場合の候補の場所。

ソファに座っていただきながらリラックスして聞いてもらうのもいいかな、と。

事前に予約をしていただけると人数把握ができてありがたいです。


連絡はこちら。

パナソニックリビングショールームさいたま

新国立劇場20周年を機にいえの修繕を考える


 

ダンスやバレエの講演に年に数回訪れることのある新国立劇場。
新宿のようで新宿駅から行くとちょっと遠い、初台駅。
たまたま中野からバスでアクセスできる利便性が気に入ってます。
先日新国立劇場のバレエ団による講演に行く機会がありました。
久々のメインホール。大きい。
ホールの壁画には20周年の光文字がありました。
え?もう20周年? 
よくメンテナンスされていて、古さを感じたことがなかったので、少し驚きました。
でも国の建物ですし、メンテナンスをしていて当然。
公共の建物にとって、20年は大きなメンテナンスをそろそろ始めようという時期。
コンクリート造の建物なら、屋根や外壁の修繕を足場を組んで行う、
「大規模修繕」といわれる工事が必要な時期です。
マンションをお持ちの方であれば、管理組合の積立金が大規模修繕費に
間に合うまで積みあがっているかどうか、役員たちが頭を悩ましていることでしょう。
実はこうした大規模修繕の時期は外回りの工事だけでなく、
部屋の中のリフォーム工事も考えてもよい時期といえるでしょう。
20年も経過すれば、家族の形態、住まい手の人数、家に必要とされる設備などが
変わっている時期でもあります。
また、今から20年前は住まいに求められる断熱性、耐震性といった基準が
それほど高くなかったころ。
特に断熱性はサッシの性能向上が著しく、窓から入ってくる暑さ、寒さは
新しい家では段違いに性能が良くなっています。
家を新築されてからの20年は、それほど手間をかけずにすんでいた
住まいの補修も、これからの20年は頻繁に手を掛けないと維持できなくなるはず。
建物をながく使い続けるためにも、早めの補修を心掛けるようにしたいものです。

旧山田守邸、蔦珈琲店

先日、機会があり表参道の古い住宅で今は喫茶店として使われている
旧山田守邸、現在は蔦珈琲店に行ってきました。
外観から、特に通りに面した入口は名前の通り蔦に覆われており
知る人ぞ知る、的な雰囲気を出しております。
右側の塀に「営業中」の看板がありますが、こちらも蔦で囲われていて
積極的に営業されていないのかな?とも思っていましたが
中に入ると懐かしい感じの喫茶店の雰囲気でした。
お店としての評価などは食べログなどにもあるので、そちらに譲るとして
建物として長く使われていることを感じながら
庭や建物を眺めると珈琲の味も変わりそう。
山田守は京都タワーや日本武道館を設計した建築家。
60歳を過ぎて建てた自邸がこれだそうです。
建設当初の写真を見ると、喫茶店の部分はピロティで、
住居部分が2階にあり、細い柱で浮いたような建物だったことがわかります。
建物は古いコンクリート造で、曲線、薄い庇などが特徴の建物です。
2階が公開された時期もあったようですね。
高低差のある敷地をうまく使って、2階に地面を近づけるように
庭に築山を設けています。
現在の喫茶店からはその築山に降る落ち葉や花びらが
Twitterで写真があげられているように、青山とは思えない景観を提供しています。
隠れ家的なお店であることは間違いありません。
古くからある喫茶店のため、喫煙OKのお店。
たばこのにおいが気になる方はお昼の時間をずらすなどして
人が少ないときに行った方がよさそうです。

空を見るための窓をつけたリビングダイニング

 

北側に向けて片流れで降りる勾配屋根を持つ住まいです。
レンズの関係で天井がフラットに見えるかもしれませんが、
そこそこ勾配があります。
敷地の南側は集合住宅の大きな駐車場があり、
少し目線を上に向ければ遮るものは何もありません。
空です。
2階レベルでこの解放感は、都内ではなかなか手に入れられないでしょう。
というわけで、二階リビングには南側に大きな開口部をつくり
さらにロフトに当たる高さにも開口部を設けました。
夜になっても閉じることなく、開けたままでもプライバシーが守られます。
写真では下の窓は木製ブラインドが下ろされた状態です。
ロフトの窓は夕景の夜空を見上げています。
ロフト窓の前にはキャットウォークを設け、
メンテナンスができるようにしています。
月の動き、雲の動きを飽きずに眺めることができる
おおきなロフト窓があるリビングダイニングです。