好きなグリーンカラーで囲まれるキッチン

 

奥様が主体で作業をされるキッチンです。
好きなグリーンのクロスで壁、天井を仕上げて、
グリーンに合うように家具の色を決めました。
家具はシナ合板にオスモカラー染色、つや消しのウレタンクリア。
LIXILの既製品をメインの側に使用し、
ダイニング側は造作家具で腰壁収納を作ることで、
キッチンカウンター上に並んでしまう洗剤、お皿といった
雑然としたものを隠すことができます。
カウンター長さは2.7m。
バックカウンターも同じ長さがあるので、作業上も収納上もまず困ることはないでしょう。
吊り戸棚はメインのカウンター側はダイニングとのつながりを重視して設けず、
バック側に女性でも開けやすい高さまで下げた造作家具の吊り戸棚を設けています。
これだけの収納量があれば、四人家族でもまず問題ないはずですが、
こちらの家庭ではウォータータンクを利用しており、
そのストック置き場も兼ねて、
写真の反対側にはパントリーを半畳ほど設けてあります。

縄文展を見に夕方から出掛ける夏

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縄文関係者のみなさま、朗報です!
上野の東京国立博物館で開催中の縄文展、これは必ず見るべきです。
縄文土器や土偶を写真では知っていたけれども
実物を見ると新しい発見や感動が山盛りです。
こんなに立体的だったの?!
この土偶のヒップはこんなだったの?!!
しかもいちいち造形美に無駄がない。
見たことあるよ、知ってるよ、という方も
これだけの物量の展示はそうそうないと思います。
私は卒業論文で縄文の祭祀遺跡について取り上げ、
前職で岩手の御所野縄文博物館の担当になってから、
勝手に縄文関係者の一員になっています。
能登在住の時も縄文真脇温泉によく行きましたね。
会場では御所野でお目にかかれなかった、鼻曲がり土偶が置いてあったり
能登真脇温泉の巨木遺構がドン、と置いてあったり。
火炎式土器なんて、こんなに出土していたの?というくらい。
ひとコーナーを形成していました。
暑いので、夕方からお出かけするのがおススメ。
夜9時までOPENしているので、仕事帰りでも行けますよ。

階段の手すりにもいろいろな機能があります

大澤邸010

階段のおはなし。
リビングの中にあって、登り降りが楽しい階段。
外の景色を眺めながら移動できる階段。
工夫して1段、1段が収納を兼ねている階段。
蹴込み板のない、スケルトン階段。
金属のパンチングメタルで作った、光が落ちる階段。
階段にはとてもいっぱい種類があり、
家の中でどの位置に階段を置くのか?
が家の性格を決めてしまう場合もあります。
一方で、トイレと並んで家の中で最も幅が狭まる空間でもあります。
二階を主要な部屋であるLDKとする場合、
この幅の狭さをちゃんとチェックしないと、ええっという事態を招くことがあります。
写真の事例の場合、階段が下の階で少しだけ右に曲がってさらに下ります。
低いところに踊り場がある、という感じですね。
ここを通る大きな家電、家具が問題なく通れるか、
かなり検討をして天井の高さなどを決めています。
敷地が北側接道の旗竿敷地だったため、道路側に大きな開口が設けられず
玄関を経由してこの階段を登るルートしかありませんでした。
家電のうち、近年大型化しているのが冷蔵庫と洗濯機。
ここでは希望の大型冷蔵庫が踊り場部分を曲がってこれるのか、
階段幅を通過できるのかを検討しました。
幅がどうしてもギリギリだったので
手摺は取り外し可能なように工夫してあります。
イザとなったら無くせる手すり、いかがでしょう。

天井高をあえて変えることで落ち着きと解放感を演出したLDK

大澤邸002 

間取りと共に重要なのが天井の高さ。
個人差はありますが、175センチくらいの男性の場合で
2.4mの天井高さがあれば圧迫感はありません。
ちょっと昔の一般的な木造住宅でも天井高さは2.5mから2.6mあるもの。
ただし部屋の出入りの建具が1.8mしかないと
頭を下げて出入りすることになるので、
実際の天井高より低く感じることが多いですね。
天井高と建具の関係は密接にからんでいます。
さて写真の事例では、手前の天井を高く、屋根勾配なりに上げておき、
奥のキッチンの側は低く抑えています。
一体的なLDKの間取りではあるのですが、天井の高さを意図的に
変えることで、室内の意匠であるクロスの選択も変えています。
主にキッチンを利用される奥様の好みであるグリーンを使って
キッチン側の壁と天井をおおいました。
吊戸棚やカウンターの造作家具の色と合っています。
LDKの側はシンプルな白の空間。
日光がさんさんと入る明るいLDの光を少し奥まったキッチンに
反射して届ける役割も持っています。
中央左手のほぼ黒い扉は以前ご紹介した黒板塗装の壁
雑然としがちなリビングに、しっかり1畳分の収納スペースが
付属しています。
あえて天井の高さを変えた段差は、
染色したロシアンバーチの木目を生かした下がり天井を
床まで伸ばしてあげることで、
まるでキッチンに立つ人が舞台にいるかのように演出しています。
右手の袖壁の裏には、家事コーナーが隠れています。
キッチンの天井高さは2.22m。
背の高い男性であれば軽く手が届く高さ。
一方LDの高い天井部分は低いところで3.1m。
写真には写っていませんが、高いところで4.3m。
低い部分があるからこそ、
高い天井の解放感をより感じるつくりになっています。

在来工法で作ったタイル貼りの空間外へ出れる動線をもった浴室

大澤邸007

設計の初期段階では、ユニットバスを希望されていました。
清掃性、コストなどを優先していたのだと思います。
設計を進める中で、以下のようなことを話し合いながら
このような浴室になりました。
屋外にデッキを作って出れる動線をもうけられること、
夏はデッキで子供のプールを作りやすいこと、
デッキが隣りの既存母屋とつながっていて天候の良いときには
行き来動線として活用できること、
たまたま生垣が生い茂っていて、その向こうが集合住宅の駐車場なので
それほど視線を気にせず南側開放の浴室が作れそうなこと、
コスト比較でいうと、出入り口の強化ガラスドアと
強化ガラスのFIXの分くらいが高くなるけど
実は目が飛び出るほどコストアップになる訳ではないこと
等をお伝えしました。
単純にかっこよさそうだから、
という理由だけではなく、複合的に考えて在来工法もありですけどどうしましょう。
という選択肢だったような気がします。
施主の選択方法は明快です。
「建築家と家づくりをするのだから普通ではできないことをやる。ただしコストは重視」
というものです。
この浴室も気に入っていただいて、在来工法で進める事になりました。
もちろん現場では在来工法の浴室は工期がかかり敬遠されがちです。
先日お会いした工務店関係者ですら、どうやって作るのかわからない、
と話していたぐらいなので、世の中一般的にはこういった浴室をつくれる
工務店を選ぶこと自体が大変なのかもしれません。
さてこの浴室はどうやってできているのか、もう少しお話ししましょう。
まず出入り口。
洗面とのつながりを強く持たせるために、透明な強化ガラスだけで仕切りました。
扉やガラスに枠がない分スッキリしますが、デメリットも当然あります。
ドアの入口は、どうしても隙間ができてしまいます。
わずか数ミリの隙間ですが、シャワーの水が扉にかかると
洗面が結構濡れてしまいます。
洗面の床下にも防水層を伸ばして対応しています。
プラスチック製のパッキンを後付けできることをお伝えして
当面はパッキン無しで生活してみようということに。
床は浴室との間をフラットではなく、数センチ段差を設けて、
扉を内開きとすることで、水返しとしています。
床。
サーモタイルというヒヤッとしにくいLixilのタイルをつかっています。
床暖房はありません。
壁。
浴槽側を明るいオレンジ系のタイルとし、洗面まで一体でつなげました。
浴槽の立ち上がりまでオレンジ系。
それ以外の面は白系のタイル。
タイルは25角のモザイクタイルです。
微妙に色むらがある物を混ぜた商品なので、素材の小ささと共に
とても質感のある壁になっていると思います。
サッシ。
引き違いテラスのアルミサッシ。Lixilのアルミ樹脂複合サッシを使っています。
洗い場の床は排水溝に向けて水勾配がついているので、
サッシの下端で5センチほど立ち上がりを付けて、
水を返すのと水平を確保することを考えています。
浴槽の向こう側にもサッシが入り込むので、
外側から見ると、サッシの奥に浴槽の立ち上がりがあります。
サッシの内側には、浴室用ブラインドをつけてあります。
ブラインドは白タイルと色をそろえているので、
閉めた時に部屋の一部になるようにしています。
浴槽。
TOTOのFRP製の浴槽です。
浴槽のサイズは男性と女性で意見が異なったりする場所です。
いろいろ見学して、体験することをお勧めします。
天井。
ケイカルにVP塗装。浴室乾燥暖房機付き。
天井はシンプルにしています。
開口部が大きいので、真冬は冷えます。
家の他の場所で床暖房を選択していれば、浴室も床暖房という選択肢もありますが、
梅雨の時期の乾燥機能が欲しかったので、天井に暖房を持ってきました。
毎日湯舟につかる。仕事を終えて自宅に帰って疲れをとる。
浴室が満足のいく空間に仕上げておくと、1日1階心が満たされる。
こんな贅沢なことはなかなかないと思います。

おかあさんが気持ちよく家事をこなすための家事コーナーをキッチンの近くにつくる

大澤邸003 

こどものいるご夫婦が家づくりを始めるときに、

自分たち、もしくは自分一人のために欲しくなる場所は何でしょうか。
趣味の部屋?オーディオルーム?化粧室?それとも書斎?
予算と敷地に余裕がある場合なら、どれも叶えられますが、
なかなかそうはいかないのが現実だとすると、
何を優先的に設けるのが良いのでしょうか。
私の提案は家事コーナーです。
レシピ本の保存。
ミシン仕事の場所。
アイロンがけ。
ちょっとした縫い物。
ノートパソコンでプリント。
ファックスの置き場。
家族へのメッセージボード。
学校からの配布物置き場。
家事の多くを占めるこうした細々とした雑用こそ、
専用の場所を設けておくと、とてもスッキリと雑用ができるのではないかと。
写真の事例では、左側からL字型につながる造作のテーブルを作り、
左側はキッチンと対面で座ることのできるテーブル、
正面を家事コーナーとしました。
家事コーナーは雑然とするのが当たり前なので、
リビングとは雰囲気を変えるために、壁紙の色を変え、
造作家具と同じ素材で縦に板をつけました。
2枚の写真のように見えますが、縦板を真ん中にして撮影しているのです。
それほどいさぎよく意匠を変えた事例ですね。
家事コーナー、考えてみませんか?

新しいボードゲーム カルカソンヌ

先週末の三連休はボードゲーム三昧にしてみました。
これまでの手持ちはカタン、人生ゲーム、3D maze、ヒューゴ。
そこに新たに参入したのがカルカソンヌ。
自分の領地と道をいかに広げるか、という発想はカタンに似ている。
カタンと違うところは、カードに描かれた城壁を繋いで
ぐるっと一回りするかたちになるまでポイントにならないところ。
城壁が長く、領地とが広ければポイントも多い。
サイコロは使わない。
場に積まれたカードを引く。
運命はサイコロで決めない。自分の手で引く。
ハンドパワーがあると有利です?!
カタンにしてもカルカソンヌにしても、とても良く出来ていて、
どれだけゲームを理解していても、後半になってもリードしているのが誰なのか、
優劣がわかりにくくなっている。
人生ゲームだと、職業によってある程度先が見えてしまう。
作った国の文化が反映されているのかも。

3者揃って工事請負契約 顔を合わせて話すのが大事です @それぞれの居場所をしつらえた中庭のある家

 

設計が進んでいた朝霞の家では、先日、工事請負契約が交わされました。
見積もり図面を出してから、かれこれ三カ月。
工務店数社に参加いただきました。
残念ながら選ばれなかった会社にも、施主共々残念な気持ちがありました。
今回ご一緒するのは和光にある田中工務店。
本社に伺い、三者で押印します。
工事請負契約は、基本的には工務店と施主の間での契約ですが、
設計者も監理者として契約に携わっていることを書面にも残します。
田中工務店さんは、社寺仏閣を含めた木造建築、RC、鉄骨など
様々な建物を造られており、見積もり段階での対応もピカいちでした。
草間彌生のオブジェも施工しています。
写真の背景にあるガラスケースにこれまで展覧会グッズが並んでいますよね。
直島にあるひとが入れるカボチャ、松本にある花のオブジェはみたことがありますが、
何製の構造なんだろう、と気になっていました。
そこらへんのお話はまた後日。
作品は世界じゅうにあり、全て田中工務店の工事だとか。
これなら建築家の無理な注文も気持ち良く聞いてくれそう?
少し大きくなった模型も持参したので、アレコレと話は盛り上がります。
現場担当になる大橋さんが、写真撮ってますね。
契約後は、地鎮祭をどうするか、工事を進めるにあたっての
近隣への対応をどうするか、など細かなところもすり合わせをします。
朝霞の家は申請ものが複数ありました。
43条但し書き許可申請、建築確認申請、長期優良住宅申請。
見積もり精査する一方で、こういった申請を進めていたのですが、
お役所仕事の杓子定規な対応もありました。
こうした確認申請関係の役所のつれない対応も、
ここでは三者が一応に同じ方向を向くためのネタになる、
と思えば必要なことだったかな、と。
こうして気持ちを一つにして、いざ現場へ。

暑い夏の暑い議論 建築家31会協同組合役員会 @学芸大学

かれこれ5年以上続けている、建築家31会
こちらのブログでもイベントがあるたびにご案内しています。
協同組合になって4年経ち、ますます充実した活動を続けています。
私は昨年より理事という立場で会の方向性を議論する役割を担っています。
面白いイベントをこれまでも行ってきましたが、まだまだ。
どうやったら会の活動、建築家の意義が認知されるのか。
莫大な広告宣伝費にお金をかけるわけではないので、
地道にファンを増やしていくにはどうしたらいいのか。
知恵を使って戦略を考える、これしかありません。
ちなみに、腕を組んで考え込んでいるように見える人が多いですが、
部屋が寒すぎたのも原因だと思います。
公共施設の場合によくあることですが、
暑いと思ってエアコンをつけると冷えすぎてしまう。
消すとじわっと暑くなってくる。
大きな窓の断熱性が低かったり、
エアコンの個別コントロールができなかったりするんでしょうね。
一見すると新しい建物に見えても、まだまだランニングコストを考えた
計画にはなっていないようです。
先日見学した、ピーエスの輻射冷暖房があったらなあと
ひとり夢想してしまいました。

定期的にプールに通っているわけではありませんが、夏ってことで

泳ぐのはうまくありません。苦手という訳でもありませんが、
プールで何ターンも泳ぐ人を見ると別の世界にいるように思えます。
去年はプールの設計をしたんですけどね。
それでも連日蒸し暑くなるこの時期になると、
水の中にドボンとしたくなります。
住んでいる中野区では、新しい小中学校には屋内プールを持つところがあり、
区民に開放しています。
昼でも夜でも空いていれば、数百円でドボン。
あまり泳ぐのが得意でないけど、水が好きなこどもとは
この時期意見が一致することが多く、晩御飯を食べてからドボンしに行きました。
コースロープが張られていますが、端っこのコースは自由エリア。
途中で立ったり、遊んでいたりしても怒られません。
遊園地のプールのように売店や青い空はないですが、意外とリフレッシュ。
というようなことが何回も続いていると、
少しでもいいから自分の泳ぎに進化がでないかな~と探っているところ。
スポーツは誰かに習ったほうが上達が早いらしいですが、私は常に自己流。
テニス、スキーは長年やっていますが、習ったことはありません。
楽しんでやっているうちに、上手な人をじっくり眺めて真似をする。
これで十分な気がします。
世のコーチをお仕事にしている方すいません。
無理せず楽しんで、夏を乗り切る方法、あなたは何をやっていますか。