縄張り確認 @それぞれの居場所をしつらえた中庭のある家


建物の位置を図面と間違えずに建てる。
簡単そうなことですが、
敷地が整形でなかったり、
再度測量してみたら、敷地形状が異なっていたりするもの。
設計の段階でどこの寸法が大事なのかを現場や職人さんに伝えています。
多くは厳しい側の隣地からの距離が基準になりますね。
工事の時期によっては、暑過ぎてボーっとするから間違える、なんてことも。
やり直しのきかない位置決めにはやはり立ち会いが必要ですね。

地鎮祭 @それぞれの居場所をしつらえた中庭のある家

 

建物を着工する前に行う祈りの儀式、地鎮祭。
これから始まる工事の安全をお祈りするものなので、
工務店や職人さんにとってはぜひにでもやっておきたい節目の儀式です。

ところが地鎮祭、上棟式、オープンハウス、といったものは
工事見積もりには費用が含まれることはありません。
やってもやらなくてもいいことになっています。
施主の考え次第、という訳ですね。

とは言いながら、それぞれに理由があってのイベントなので、
私としてはやることをオススメしています。
それぞれに開催して欲しいひとが異なります。
地鎮祭は工事の安全を祈念するので、主に工務店がやってほしい。
上棟式はこれから始まる工事の職人さんひとりひとりと
良い関係を築くために、主に施主にとって開催すると竣工後のメンテナンスを含め
顔がわかって何かと良いのではないか。
オープンハウスは主に設計事務所が開いてもらいたい。
といった具合です。

施主の知人に神主さんがおり、その方に来てもらいました。
テント、砂、縄、足場確保の為のムシロや合板を工務店が用意。
神棚用の木製台は神主さん。
米、酒、塩、魚、野菜といった供え物は施主が用意しました。

180730池田邸地鎮祭02 
よっぽど天候が荒れない限りは日取り(六曜)優先で開催日を決めます。
六曜と関係者のスケジュールを調整して日程を決めるので、
地鎮祭の日程は数カ月前から決めることが多いですね。
先勝先負大安の日を選び、
友引仏滅赤口は開催しないことが一般的。

気持ちも新たに現場監理を進めてまいります。

3者揃って工事請負契約 顔を合わせて話すのが大事です @それぞれの居場所をしつらえた中庭のある家

 

設計が進んでいた朝霞の家では、先日、工事請負契約が交わされました。
見積もり図面を出してから、かれこれ三カ月。
工務店数社に参加いただきました。
残念ながら選ばれなかった会社にも、施主共々残念な気持ちがありました。
今回ご一緒するのは和光にある田中工務店。
本社に伺い、三者で押印します。
工事請負契約は、基本的には工務店と施主の間での契約ですが、
設計者も監理者として契約に携わっていることを書面にも残します。
田中工務店さんは、社寺仏閣を含めた木造建築、RC、鉄骨など
様々な建物を造られており、見積もり段階での対応もピカいちでした。
草間彌生のオブジェも施工しています。
写真の背景にあるガラスケースにこれまで展覧会グッズが並んでいますよね。
直島にあるひとが入れるカボチャ、松本にある花のオブジェはみたことがありますが、
何製の構造なんだろう、と気になっていました。
そこらへんのお話はまた後日。
作品は世界じゅうにあり、全て田中工務店の工事だとか。
これなら建築家の無理な注文も気持ち良く聞いてくれそう?
少し大きくなった模型も持参したので、アレコレと話は盛り上がります。
現場担当になる大橋さんが、写真撮ってますね。
契約後は、地鎮祭をどうするか、工事を進めるにあたっての
近隣への対応をどうするか、など細かなところもすり合わせをします。
朝霞の家は申請ものが複数ありました。
43条但し書き許可申請、建築確認申請、長期優良住宅申請。
見積もり精査する一方で、こういった申請を進めていたのですが、
お役所仕事の杓子定規な対応もありました。
こうした確認申請関係の役所のつれない対応も、
ここでは三者が一応に同じ方向を向くためのネタになる、
と思えば必要なことだったかな、と。
こうして気持ちを一つにして、いざ現場へ。

43条ただし書き許可申請受理 @それぞれの居場所をしつらえた中庭のある家


敷地は道路に接してないと建物は建てられませんね。ただ、道路にもいろんな種類があり、建築基準法で認められている道路でないと建ちません。
車のすれ違いができない道路、行き止まり、舗装されていない、などは現在建物があるからといって建て替えられるとは限りません。
朝霞の家では、私道を周辺住民が共有した位置指定道路に続いた協定道路に面していて、確認申請前に建てること自体が可能かどうかの許可が必要でした。
提出する図面は確認申請と同じもの、なので、43条の許可申請のために、通常より1月くらい余分な申請工期がかかります。
また埼玉県の場合、申請先が限定されていて、朝霞市ではなく、川越にある県の指定機関に提出しました。
建物のことはまずは建築士に相談してください。

革にもいろいろありまして @それぞれの居場所をしつらえた中庭のある家

180701革

それぞれの居場所をしつらえた中庭のある家では
照明に引き続いて家具を見学に行きました。
表参道近辺は家具、照明といったお店が多いので
一日で数件見学できるのがいいところ。
向かったのはBoConcept青山本店。
椅子やソファはとにかく座って確かめる。
自分に合う、合わないはオシリが知っている。
後は使い勝手。
ソファの場合はそこで寝ころびたいのか、
本を読みたいのか、朝まで過ごしたいのか、
座りそうな人数は何人なのか。
座って確かめながら、リビングに置けそうなソファの組み合わせを
あれこれと相談しながら見ていました。
ソファの場合、値段の違いは張地の違いが大きいですね。
同じ形でも布と革では倍ほど違う。
また同じ革でも、触り心地のいいものはさらに倍ほど。
案内をしてくれた方の説明では、
革はお肌と同じで元の値段が安い革は、加工を施して使うのでゴワゴワしている。
すっぴんの肌で勝負できるものは、牛さんが食べているものから違うので
高くなります、とのこと。
う~ん、納得。いいものはお高いんですよね。

ダイニングの照明選びにヤマギワショールームを訪れる

180701山際

それぞれの居場所をしつらえた中庭のある家では
着工前のさまざまな準備の真っ最中。
確認申請の作業、工務店との金額調整をしているあいだに
クライアントと懸案事項の解決に向かいました。
置き家具とペンダント照明の選定です。
いえづくりでは住まい手のこだわりポイント、好きな色、好きなテイストを
探りながらベストと思われるところにシュートを放つわけですが、
「基本的にお任せします!」と言っていただくことも多いわけです。
そんな時でも、「これ使っておきなさい!」と押し付けることはいたしません。
いくつかの可能性を、あっちでもない、こっちでもないと比較してもらううちに、
好みが判明してくるものなのです。
ここが大事なところで、とかく建築家にいえづくりをお願いするには
強いこだわり、特異な生活スタイルがないとだめじゃないか
と思っている方が多いのではないでしょうか。
そんなことはないんです。
こだわりがなくっていいんです。
明確に人に説明できるようなこだわりが無くても、
人として、数十年生きて、生活をしていると
どんな人にも好き嫌いは生まれています。これは間違いありません。
いえづくりを短期間に急いで実行してしまうと
自分の好き嫌いをかみ砕く前にハコとしての家ができあがりますが、
建築家と家づくりをすると、時間がかかる分、
いろいろな情報を取り入れ、好みを発見する時間があるんです。
そこに我々は、とことんおつきあいいたします。
一緒にショールームに行ったり、
カタログから「これどうでしょう」とお持ちしたり。
楽しい、と思いませんか?!
そう、とっても楽しいんです。
そうやって時間をかけて選んだモノたちに囲まれて暮らす、
これが生活を充実させる秘訣でもあります。
そんなこんなことを考えながら
ダイニングの照明選びに表参道にあるヤマギワショールームに行きました。
ヤマギワと言えば秋葉原のイメージでしたが表参道なんですね。
今回は我々が提案していたペンダント照明を見学しに行きました。
ご家族3名でわざわざ来ていただきました。
結果としては、「ん~、ちょっと光源が眩しいなあ」というもの。
そう、この結果が大事なんです。
まだ着工前です。これから時間をかけて選んでいきましょう。

移動家具で仕切るという選択肢



住まいに置かれる家具には呼び方が色々とありますね。
造作家具、置き家具、可動家具、備品。
今日のお話は移動家具。
可動家具でもなく移動家具。
お邪魔したのは外苑前にある、AXISさん。移動家具ではいつもお世話になっています。
10年に一度とかのタイミングで、動かそうと思えば動かすことができるのが可動家具。動かすには工事をお願いすることになります。
一方で移動家具は家具の中の荷物さえどければ、いつでも動かすことができるのが特徴。
家具は背が高くなると、地震時の転倒防止を考えるべき。可動家具は床や壁にビスを打ち付けて固定します。移動家具は床付近のハンドルを回して、床と天井のあいだに突っ走って固定します。突っ張り棒の機能が最初から内臓された家具ですね。
今回突っ張り棒の機構部分がアクリルのケースで見えるようになっているものがありました。回転部は金属のロッドを回転させており、ゴムや樹脂的なものでないことを確認。これなら耐久性も高そう。
造作家具で工務店に作ってもらうのと大差なく制作してくれるのでこれからも重宝しそうです。

長期優良住宅と確認申請の提出 それぞれの居場所をしつらえた中庭のある家

180620申請

それぞれの居場所をしつらえた中庭のある家では、申請作業が進んでいます。
先日は民間の確認検査機関であるUDIという会社に
確認申請と長期優良住宅の申請を提出してきました。
このプロジェクトは43条1項ただし書き許可の申請も並行して進めており、
実際にはその許可申請が終わってからの審査になりますが、
建物の形状が複雑なので、民間機関から前もっての提出を求められていました。
そう、ひとつの建物に3つの申請が絡んでいる珍しいケースです。
それぞれに簡単に説明をすると、、、
確認申請とは、住宅を建てるのであれば日本全国どこの敷地でも必要なもの。
建築基準法に書かれている内容を満足していることを証明するために
必ず必要な申請です。
長期優良住宅とは、一般的な建物に比べて少し長い期間建物が使い続けられるように
簡単にメンテナンスができように、とか
地震に対して少し強固な耐震性を、などといった項目で
基準を満たした住宅については税金の減免をみてあげましょう、という制度。
43条1項ただし書き許可とは、建築基準法で定められている一般的な道路ではない
道路に敷地が接している場合に必要な申請です。
申請が3つもあると、順序立てて作業したり、
手戻りが無いように内容を見直したりと、申請作業は目に見えない配慮が必要ですね。

朝霞の家 地盤調査


朝霞の家では、解体整地に引き続いて、地盤調査を行いました。
お願いしたのは、31会でお世話になってるエイチジーサービスさん。
自走式の測定器を設置して、手際良く作業されています。
地域的には関東ローム層が広がる平地と想像できるので、お金がかかる地盤改良は必要ないのでは?と考えています。
構造担当が調査結果をどのように判断するか、しばし待ちたいと思います。

解体整地完了


朝霞の家では、解体工事が完了しました。
建物の配置がもともとの家と大きくかぶっていたので、解体完了後に地盤調査をする予定です。
地盤調査は、工務店の瑕疵担保責任保険の要請により、建物四隅と中央の計5カ所に必要です。小さな建物だと、そんなに箇所数が必要?と感じてしまいますが、ここではちょうどいい数です。
工務店の見積もり調整、確認申請の協議と図面作成、地盤調査の手配、大きなサイズの模型づくりと、クライアントとの打ち合わせ回数は減りますが、設計完了後から建物着工までの期間は、言わば下地がため作業をしています。
晴れて地鎮祭が迎えられるよう、諸処奮闘中です!